「神にハンドルを握らせた」ため交通事故発生!敬虔なクリスチャンが時速190キロでカッ飛び電柱へ
思い込みとは恐ろしいものだ。それが宗教がらみだと、さらにタチが悪い。
■「神にハンドルを任せ」た末の無謀な交通事故
2021年6月15日の真夜中。米オハイオ州ビーチウッドのリッチモンド通りとシェーカー大通りの交差点で、ド派手な交通事故が起きた。
警察の調べでは、車は最高時速190キロでカッ飛んだ後、赤信号をブッちぎって交差点に飛び込み、他の車にクラッシュ! 激しくスピンして道路から投げ出され、電柱にぶち当たり、民家に激突して停止。なぎ倒された電柱により、電線も数カ所切断された。
この自殺行為ともとれる暴走車を運転していたのは、31歳の女だ。しかも、助手席には11歳になる娘を同乗させていたというから開いた口が塞がらない。
救急隊が駆けつけると、母親は無謀運転をあっさりと認めた。そして、娘が頭の痛みを訴えたため、一緒に病院に搬送され、手当てを受けたという。
報告書によると、この女は「試練と苦難」の真っ只中にあったため、「手放して、神にハンドルを任せる」ことを決心し、それに従ったと語ったそうだ。すべては「神への信仰を試したかった」からであり、純粋に全能の神に委ね、アクセルを踏み込んだだけと説明する。つまり、自分で車を運転制御するのではなく、神に自動運転させるためのテストドライブだったということらしい。
酒やドラッグに影響されたわけでも、ましてや不注意でもない。彼女にとって、このスタントこそが「自分が正しい道を歩んでいるかどうか確かめられる」唯一のすべだったのだ。しかし、罪のない子どもを道連れに、天国へのチキンレースは理解に苦しむ。どうしてもトライしたかったのであれば、お一人でどうぞというのが妥協点だろう。
幸い、この事故で重傷を負った者はおらず、相手の車の運転手も致命的なダメージを受けることなく無事だったという。また、このダメ母は今でも自分が正しいことをしたと信じており、現在、重暴行、子どもを危険にさらす行為、免許停止中に運転した罪で起訴されている。
地元メディアによれば、母親は最近解雇されたばかりだという。同情の余地はあるものの、自分の不幸に絡め取られて、猛スピードで走りながら「ハンドルを握り、運転したまえ」と、神をわざわざトラブルに引っ張り込もうとする神経がわからない。こういう輩は、困ったときの神頼みなんだろう。本物の敬虔なクリスチャンからしたら、迷惑以外の何者でもないはずだ。
奇跡的に人的被害が少なかったのは、神がその場に居合わせたからなのか。いずれにしろ、くれぐれも人生のハンドルは神任せにせず、自分で舵取りしなければならない。自分の人生なのだから。
参考:「LAD Bible」、「India Times」、「Fox8」ほか
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2024.10.02 20:00心霊「神にハンドルを握らせた」ため交通事故発生!敬虔なクリスチャンが時速190キロでカッ飛び電柱へのページです。犯罪、交通事故、佐藤Kay、信仰、事故現場、神頼みなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで