【衆院選2021】カルト集団と付き合う候補者たちーー“新興宗教”絡みの候補者が激突する「神選挙区」はここだ!
ーー「やや日刊カルト新聞」藤倉善郎が寄稿!
いよいよ明日、投開票が行なわれる衆院選。理念や政策や人柄や、選ぶ基準は人それぞれだろうが、候補者の良識を測る尺度の一つとして参考になりそうなデータがある。候補者とカルト集団との関わりだ。
政治家たちの中には、カルト集団のイベント等に協力する人もいれば、カルト集団から政治献等を受け取る人もいる。私が主宰する「やや日刊カルト新聞」が10月27日に公開した「【衆院選2021】総力特集!カルト候補ぜんぶ載せ!」から、特に注目の候補者や選挙区を紹介したい。
■カルトへの貢献度が高い候補者10人
ここでは、たとえばオウム真理教なら5ポイント(以下、P)、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)なら4Pといった調子で団体ごとにPを設定し、候補者が2010年から現在までイベント等に加担した回数を掛けることで、候補者ごとのカルトへの「加担P」を算出している。
総Pでトップを走るのは、78Pの下村博文氏(東京11区、自民、前)。霊感商法などが問題視されている統一教会、多額の献金や批判者への訴訟乱発で知られるワールドメイトのほか、ワケのわからないスピリチュアルなものやニセ科学的なものがてんこ盛りだ。元文部科学大臣なのに。自身が代表を務める自民党支部が統一教会関連企業から寄付も受け取っている。
2位は70Pの安倍晋三氏(山口4区、自民、前)。統一教会関連で10回、ワールドメイト関連で6回もイベント等に協力している。未だに批判を浴びている首相時代の「桜を見る会」では、統一教会幹部も招待している。
この2人は他を大きく引き離してダントツの2トップ。2位の安倍氏は3位に21P差もの差をつけている。
その3位の逢沢一郎氏(49P、岡山1区、自民、前)は、統一教会、ワールドメイト、不二阿祖山太神宮などでPを稼ぐ。4位で46Pの城内実氏(静岡7区、自民、前)も同様だ。
不二阿祖山太神宮は、知らない人が多いかもしれないが、ここに関わる候補者は自民党を中心として51人もいる。最も多い統一教会96人に次ぐ第2勢力だ。
■自民党の下支え? アウストラロピテクス新興宗教「不二阿祖山太神宮」とは?数百万年前(アウストラロピテクスの時代)に富士山麓に天皇を戴く王朝(古代富士王朝)があったと主張する新興宗教で、関連NPO法人の名で毎年「FUJISAN地球フェスタWA」というイベントを開催している。
2015年に安倍氏の妻・昭恵氏がこのイベントの特別顧問に就任すると、一気に国会議員たちが「顧問」に群がってきた。同年以降、毎年60~70名もの現役国会議員が顧問等に付き、ニセ歴史団体のイベントなのに文部科学省や各地の教育委員会まで後援についた。
◎公明党と不二阿祖山太神宮
ランキングには入ってこないが、公明党(つまり創価学会員)の中にも、この不二阿祖山太神宮イベントの顧問に例年名を連ねている候補者が4人もいる。他宗・他教攻撃が激しい創価学会では、神社についてすらも「鳥居をくぐってはいけない」などと教えられているのに。
5位の井上信治氏(東京25区、自民、前)は44P。統一教会、親学、統合医療、不二阿祖山太神宮と関わりを持っている。このうち親学は、復古的な家族観による子育てを推奨する教育運動で、発達障害を親のせいだとする主張が差別的だとして批判を浴びている。井上氏は親学推進議員連盟のメンバーで、その会長は安倍氏。統合医療は、ただの砂糖玉を病気に効くなどと称して高額販売するニセ医療「ホメオパシー」を含む、民間療法を推進する分野。井上氏はこの推進議員連盟加わる。
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2024.10.02 20:00心霊【衆院選2021】カルト集団と付き合う候補者たちーー“新興宗教”絡みの候補者が激突する「神選挙区」はここだ!のページです。カルト、統一教会、安倍、自民党、新興宗教、ワールドメイトなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで