京急線で突然“ノイズや悲鳴”が聞こえる区間がある!? 鉄道怪談収集家が「赤い電車の呪い」に迫る!
星野さんは言った。
「一銀さん、幽霊は怖いでしょう? 幽霊を見るのが怖いって思う理由、知ってます? 自分の『死』をリアルに感じる瞬間だからだそうです。でも、『死』を怖がらない人間もいる。そういう人が自殺しちゃうんでしょうね。幽霊=死が怖いと思ってるうちは、精神的にまともなんですよ。だけど、中には本当にブルーライトの下で待っている幽霊が、トンっと誰かの背中を押しているかもしれませんねえ。たまに、振り向きながらホームから落ちる人もいるって聞きますから。『誰かに押された?』って顔しながらね。辞めた運転手さんからの話ですよ。それがね、結構な確率で『押された? 何で?』みたいな顔で落ちて来るんだそうですよ」
ちなみに、他のJRの路線の駅では、以前はオレンジ色の電灯だったのだが、LEDの青白い電球に変えたところ、自殺者が増したという噂もある。その駅は自殺者の多い駅として有名な場所だ。
自殺防止なのか、誘う光なのか、今後も光の誘導性については検証が必要だ。
■壊された地蔵と自殺の踏切
星野さんはさらに続けた。
「あとね、踏切。ここも飛び込みが多いんですよ。事故もあるようで、踏切近くに非常ボタンを設置したんですが、改善されなかったんです。噂だと、この近くで事故にあった際、建てられたお地蔵様を壊して、この踏切を作ったと言われているんですよ。その呪いで、電車を止めようとしているってね」
情報によると、またその踏切で事故があり、電車内から撮影した写真が送られてきた。写真は第一車両から運転席、そして事故現場までを写した状態だが、中の乗客までガラス反射で写っているのか、「うらめしや~」の形をしたぶらんとした手が2つ写っていた。
この区間は特に飛び込み自殺が多い。事故ではない。
以前、赤い車だと追突事故率が高いという話があった。赤を見ると攻撃心が強くなるため、赤い車に追い抜かれると腹だたしくなり、追いかけて追突してしまうのだというのだ。
京急電車の真っ赤な色は、もしかしたら、弱っている人々の心の中につけこむ攻撃的な霊を誘ってしまっているのかもしれない。
一銀海生(いちじょうみう)
鉄道怪異探偵。歴史研究や地域の怪談を収集している。「中央線格差」「池田理代子 麗しの世界」(宝島社)、「茨城の怖い話」「広島の怖い話」(TOブックス)などが発売中。「長野の怖い話」8月出版予定。音楽レーベル「レッドチョコ」代表。その他、漫画・記事連載など多数。「混浴露天が無ければ来なかった!MIU旅行記」、「想通貨失敗してん!ノマド錬金術」ほか。
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2024.10.02 20:00心霊京急線で突然“ノイズや悲鳴”が聞こえる区間がある!? 鉄道怪談収集家が「赤い電車の呪い」に迫る!のページです。怪談、自殺、人身事故、鉄道、鉄道事故、一銀海生、京急、脱線などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで