【ガチ】やはり太陽と月は動植物に影響を与えていると判明! 月の満ち欠けは人体に関係…東洋医学は正しかった!?
太陽と月の引力が動植物の行動に影響を与えていることが判明した。科学ニュース「Phys.org」(1月4日付)が報じている。
学術誌「Journal of Experimental Botany」に掲載されたブラジル・サンパウロ州カンピーナス大学(UNICAMP)のクリスチアーノ・デ・メロ・ガッレップと英国・ブリストル大学のダニエル・ロバートの研究では、殻のない小さな甲殻類である等脚類の遊泳活動、サンゴの繁殖努力、自発発光から推測されるヒマワリの苗の成長調節などが太陽と月の引力と相関していることを示すため広範なデータを分析した。
生物が示すリズムのパターンの多くはよく知られており、広く研究されている。その中には、昼夜や明暗のサイクルに関連する概日リズムも含まれる。しかし、実験室内で光を遮断してもリズムが維持されるものもあり、また、他の環境因子の影響も調べられているが、その影響は比較的弱いものが多いという。今回の研究では、特に、甲殻類などの沿岸生物が自然の生息地から離れた場合に、その行動パターンに潮汐の周期が持続することを検討したそうだ。
太陽と月の引力は、地球の重力の100万分の1にすぎないが、海や川、湖などに大規模な潮汐変動を引き起こすだけでなく、地殻プレートを動かすのにも十分な効果があると考えられている。欧州原子核研究機構(CERN)が運営する大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の周囲は27kmあるが、この重力変動によって垂直方向に1mmずれるため、科学者は実験計算を調整しなければならないそうだ。
そもそもガレップがこのような周期性に注目したのは、サンパウロ州のリメイラで行われた種子の発芽に伴う自発光の実験だった。「採取した信号の変化は、12時間または24時間ごとに現れるが、発芽実験ごとに異なることを確認した。文献を調べてみると、引力による潮の流れとの相関関係を指摘する研究があった。その後、さまざまな種類の種子で実験を行い、チェコのプラハ、オランダのライデン、日本の浜松の共同研究者が実験室で得た結果も加えて、この現象を調べた」という。
同じくガレップは「これらのデータは、照明や温度などの他のリズムの影響がない場合、局所的な重力波がこれらの生物の周期的な行動を組織するのに十分であることを示している」と話すように引力の生物への影響は肯定的に結論付けられている。
実は引力の影響は人間にも及んでいるとする先行研究もあるそうだ。暗闇に置かれた人間は、月の周期と調和した24.4〜24.8時間の周期的な変動を確立する傾向があるというのだ。この傾向は洞窟で長期間過ごす人にも見られ、睡眠と覚醒の周期、食事の時間、その他の代謝機能の条件となるそうだ。
東洋医学などでは月の満ち欠けが人間の体調に深く関係していると指摘されているが、もしかしたら本当に引力による体調の変化というのもあるのかもしれない。今後の研究に期待したい。
参考:「Phys.org」、ほか
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