マザー・テレサ、実は超絶感じ悪い婆さんだった! 奇跡捏造、黒い人脈… 聖人のヤバい正体
※ こちらの記事は2017年8月30日の記事を再掲しています。
昨年、バチカンが“聖人”と認めた7人のうちの1人が、有名な“コルカタの聖テレサ”ことマザー・テレサである。聖人に認定されるまでの“審査期間”は没後200年近くかかることも珍しくない中、マザー・テレサは没後20年で聖人認定されるという“超スピード出世”ぶりも話題になった。没後再び脚光を浴びることになったマザー・テレサだが、その業績に一部から疑いの声が上がっている。
■今明かされるマザー・テレサの別の顔!
主にインドでの長期間にわたる献身的な活動によって、1979年にノーベル平和賞を受賞した高名な宗教的指導者であるマザー・テレサは間違いなく世界で最も畏敬の念を抱かせる女性の1人だが、一方で最近になってその功績と言動に疑問の声が上がりはじめている。
1995年にマザー・テレサの慈善活動を批判する著書『The Missionary Position: Mother Teresa in Theory and Practice』を出版した故クリストファー・ヒッチェンズ氏の指摘が今あらためて注目を浴びている。
本著は世界的な偉人として尊敬を集めるマザー・テレサの世に知られていない別の顔について世界で初めて本格的に伝えた内容で、出版当時は大きな反響を呼び、内容に対する非難の声が世界中から沸き起こった。
本書はマザー・テレサに対する世の一般的なイメージに異を唱え、実際の彼女のパーソナリティーは実に偏狭で、慈善活動家としては大いに疑問となる“黒い人脈”を持ち、寄付金集めに奔走する人物として描かれている。
歴史的な偉人を汚す行為であるとして本著は各方面から批判されたが、興味深いことにバチカン本体や、マザー・テレサ財団(Mother Teresa Foundation)からの正式な異議申し立てはこれまで一切なされていない。
著者のクリストファー・ヒッチェンズ氏は2011年に62歳の若さで亡くなったこともあり、マザー・テレサの功罪についてはあまり厳しい追求を受けることなく収束するかに思えたのだが、意外な形で事態は2013年に動きを見せることになる。
2013年にカナダのモントリオール大学とオタワ大学の研究チームが、マザー・テレサに関する287の文書を精査して、世に伝えられている彼女の“奇跡”は科学的に解明できることを指摘し、総じて彼女はバチカンの“広告塔”であったことを示唆する論文を発表したのである。
この論文が契機となって、再びヒッチェンズ氏の主張が注目を集めることになった。ではヒッチェンズ氏が著書の中で指摘したマザー・テレサの“グレーな部分”を以下に紹介したい。
1. マザー・テレサは総じて患者に対する医療ケアを受けさせなかった
世界100カ国で貧しい人々のために献身的に活動し517のミッションを成し遂げたマザー・テレサだが、重篤の患者に対しては、自宅で安らかに臨終の時を迎えることを推奨していた。したがって基本的に患者を病院に送ろうとはしなかったといわれている。
調査によれば、マザー・テレサに助けを求めた病気の貧しい者の3分の2は医療ケアを希望していたのだが、施設に引き取った者の3分の1は適切な医療処置が行われないことで死亡していたということだ。
訪問診察でマザー・テレサの施設にやってきた医師の多くは衛生環境の悪さと、痛み止めなどの救急医薬品と食糧の備蓄の乏しさにショックを受けたという。各方面から寄付を受けていた施設に決してお金がなかったわけではない。マザー・テレサの病と死に対する独特の考え方によって、施設の多くの患者が治療を受けることなく亡くなっていたということだ。
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