忘れてはいけない2つの孤立死・飢死事件に共通する闇とは!? コロナ禍で悪化の可能性も
そして生活がいよいよ成り立たなくなったため生活保護を申請するも、ケースワーカーから「まだ若いんだから働きなさい、別れた夫を頼りなさい」などと言われ門前払いに。発見された遺体はバンザイをするように両手をあげ、目はカッと見開き、見るに堪えないほど痩せこけ、排泄物と吐しゃ物で異臭を放っていた。子供たち曰く、無理にでも食べさせようとしたが体調が悪いのか食べられず吐いてしまったという。
2つの悲惨な事件に共通する背景として、福祉事務所の“水際作戦”がある。これは生活保護を受ける要因を満たしていない(家賃が高い、まだ若いので働ける、など)と言って本来は受けられるはずの人に生活保護を受けさせなかったということである。総理大臣はいざとなったら生活保護を受けてほしいと国会で答弁し、厚生労働省も命をつなぐために生活保護を積極的に利用するようHPで呼びかけているはずだが……。コロナ禍による不況で喘ぐ人々があふれている現在の日本だが、ツイッター上でも「生活保護 申請」「生活保護」など検索するといまだに水際作戦で困窮者を追い返している自治体があるようだ。しかし、経済は悪化の一途をたどっており、明るい要素は見えてこない。満足に生活できるだけの収入を得られる雇用を確保するのが困難な地域さえある。そうした中で、生活困窮者を追い返すのは遠回しに「死ね」と言っているに等しい。このような状況では、今回紹介した3人に続く犠牲者が出てしまうのではないかと心配でならない。
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2024.10.02 20:00心霊忘れてはいけない2つの孤立死・飢死事件に共通する闇とは!? コロナ禍で悪化の可能性ものページです。餓死、生活保護、コロナ禍、孤立死などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで