【実録】引越しバイトでの壮絶すぎる暴行体験談! 質問しただけで殴る蹴る… 超ブラックな内情
先日、とあるニュースが目にとまった。
現在のCMでも「親しみやすさ」や「まごころ」をウリにするサカイ引越センターだが、不明瞭な給与支払いや過労死レベルの残業が常態化しているとし、同社20代社員6人が2021年5月に労働組合を結成した。(基本給6万円!残業は過労死級、「サカイ引越センター」で労組を作った20代に聞く – bizSPA!フレッシュ)
引越し業者でアルバイトをしたことがる人ならわかると思うが、過酷な労働環境は相変わらずのようである。私も15年ほど前に短期間だが引越し業者で働いていたことがある。当時の私は高校時代に受けたいじめがきっかけで精神的に落ち込み、予備校すら不登校になる始末であったが、一念発起して足を運んだのが、数々の労働基準法違反を起こし倒産した人材派遣会社「グッドウィル」だった。そこで私は某有名引越し業者で単発の派遣バイトを経験したのだが、その時の体験はいまだに酷いトラウマとして私を苦しめている。
その引越業者では、まず社員から渡された制服に違和感を覚えた。しっとりと湿っていて、異臭がしたのだ。おそらく部屋干しして生乾きの制服を持ってきたのだろう。今思えばこの時点で帰るべきだった……。
その日の案件は、街に住む老夫婦が山の近くにある家へと引っ越すというもので、私は荷物を運ぶよう指示されたのだが、どこへ運ぶべきか社員が何も言わないため、当然のことながらこちらから問いかけたところ、私のメガネが宙を舞った。あろうことか社員は私の質問に激怒し、猛烈なビンタを食らわしたのである。同じく派遣バイトの学生はその光景を見て凍りついていた。私はメガネを拾い、炎天下の中汗だくで荷物をトラックへ運び続けた。とにかく社員の逆鱗に触れないよう必死に。
休憩時間になると、私が殴られる様子を見ていた学生は、「自分の父はヤクザをやってるんですよ~。いや~、怖くて怖くて……」などと見え透いた嘘を社員にしていた。今となれば笑い話だが、そんな嘘でも効果があり、その学生は最後まで殴られることがなかった。
休憩後は新居への荷下ろしだ。ここでも社員は私に暴力をはたらいた。作業が遅いことを理由に私の腹をけたぐったのだ。腹の痛みと吐き気を覚えながら、もうこれ以上暴行されないよう、私は無我夢中で荷物を運び続けた。私以外にも、新入社員と思しき大人しそうな男性が仕事が遅いことを理由に無言の鉄拳制裁を顔面に食らっていた。そういった行為はもちろん客が見ていない隙に行われるのだが、この社員は隠すのが下手で、客である老夫婦の男性に暴行現場を目撃されてしまい、それからは客である男性の監視の下、比較的安心して仕事ができた。
普通、作業後は客から感謝の言葉をかけてもらったり、場合によってはお茶代などが出たりするものなのだが、その時は違った。苦痛に満ちた作業を終えると、客の男性から感謝の言葉どころか怒りの言葉が飛んできたのだ。
「暴力などあってはいかんだろう! どういった教育をしてる会社なんだ!」
そして、ついでに作業員が荷物を引きずった時にできたであろう自分の家の前の大きなキズについて怒り始め、それまで偉そうにしていたリーダー格の社員は情けなく謝り、自分の靴を脱いで家の前の道路にできたキズを擦って消すことに。これが他人事なら胸のすく思いなのかもしれないが、とにかくその時の私はクタクタで何も感じることができなかった。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【実録】引越しバイトでの壮絶すぎる暴行体験談! 質問しただけで殴る蹴る… 超ブラックな内情のページです。ブラック企業、引越し、暴行、サカイ引越センターなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで