【未解決】女子高生たちはなぜバイト前後に消えたのか?『香川県琴南町女子高生殺害事件』<前編>
世の中には日々、何らかの理由・原因で突如として姿を消す人々が数えきれないほど存在しているが、そうした中、自発的に姿を消す失踪者はともかく、そうした理由もなく何者かによって失踪させられ、無残な姿となって発見されるケースも少なからず存在している。1997年3月16日に発覚した香川県三豊市の女子高生・Aさん(当時16)の事件は、まさにその典型例ともいうべきものであった。
同年3月15日夜、自宅から1.3キロほど離れたバイト先のコンビニエンスストアを午後10時頃に退勤したΑさんは、コンビニ前にある交差点を挟んで反対側に位置する歩道上で、小雨が降る中をなぜか傘をささずに佇んでいた姿を、同僚が目撃したのを最後に忽然と姿を消し、失踪翌日の3月16日夕方、琴南町の山林で遺体となって発見された。発見者はその山林の所有者で、当初は殺人事件の被害者であるとは認識せず、マネキンが不法投棄されていると誤解し、その日は通報せず、翌朝、最寄の駐在所に通報したのだという。
その後に行われた司法解剖により、Aさんの死因は紐状のもので首を絞められたことによる窒息死であることが判明。また、すぐに行われた捜査により、警察側は彼女の最後の目撃情報である「小雨が降る中をなぜか傘をささずに、コンビニ近くの歩道上で佇んでいた」という点や、なぜか左靴だけが遺体発見場所の山林とは遠く離れ、むしろ同現場よりもバイト先のコンビニに近い場所(※8kmほどの距離である)に位置する朝日山森林公園内にある道路脇の植え込みから発見されている点などを考慮し、彼女がバイト後に誰かと交差点付近で待ち合わせをし、その人物が運転する車で連れ去られた可能性が高いと推測。すぐさま不審車両に関する目撃情報提供の呼びかけや、彼女の交際関係の洗い出しなどを行ったというが、その後もこうした懸命な捜査は実ることなく犯人は逃走し続け、現在に至るまで、解決の糸口さえ見えないまま、未解決事件となっている。
さて今回、この『香川県琴南町女子高生殺害事件』(『旧琴南町山中における女子高生被害の殺人死体遺棄事件』)を改めて考察するにあたり、筆者は現時点で公表されている事実に加え、まず、同種の事件が全国でどの程度発生しているのかを調べた。すると、1997年6月には三重県明和町の女子高生(当時17)が姿を消し、2001年3月には北海道室蘭市の女子高生(当時17)が失踪するなど、いくつかの事例が、“女子高生の失踪事件”、それも未解決事件として存在していることが確認できた(※なお、本当の意味で「無事」といえるかはともかく、後に保護されたケースを含めれば、“女子高生が失踪する”という事件自体は、それこそ枚挙の暇がないほどに現在まで発生し続けているのが実情である)。
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2024.10.02 20:00心霊【未解決】女子高生たちはなぜバイト前後に消えたのか?『香川県琴南町女子高生殺害事件』<前編>のページです。未解決事件シリーズ、失踪事件、香川県琴南町女子高生殺害事件などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで