未解決事件の真犯人像に迫るおぞましい新説!! 「仙台徳洲会病院駐車場内殺人・死体遺棄事件」の“セオリーを無視した”犯行の意味
【前編】にて、この未解決事件の犯人には、通常の死体遺棄事件には見られない“第3の目的”が存在し、それに基づく形で、あえて“セオリー外の犯行”に及んだ可能性が高いという点についてお伝えしたが、後編ではそれをさらに掘り下げる形で、事件について考察したいと思う。
まず、改めて、この事件における犯人の行動について整理したい。被害者であるAさんは胃の内容物などから、少なくとも前日の昼過ぎまでは生きていた可能性が高いというから、おそらくAさんは最後の目撃者となってしまった知人女性と前日に昼食をとり、パチンコ店で別れた後、事件や事故に巻き起こまれて命を落とし、その後、約1日にわたって愛車ごと犯人に「誘拐」された状態(という言葉が適切であるかは定かではないが、便宜上ここではそうする)となった末、現場の駐車場へと運び込まれて放火されたと考えられる。つまり、Aさんが絶命してから駐車場に至るまでの間に、犯人には証拠隠滅の時間が十分にあり、わざわざ目立つ形で事件発生を知らしめる必要などなかったのだ。無論、そのことは誰よりも犯人自身がよくわかっているわけであるから、それでもなお、こうした犯行に出るからには、前述の“第3の目的”が大きな意味を持っていたに違いないだろう。
そうなれば、やはり“第3の目的”を解明することこそ、事件解決への突破口になり得ると筆者は考えるが、この事件では、少なくとも現時点において判明している事象があまりにも少ないため、いきなりそれを特定することは極めて困難だ。従って、ここからは筆者の頭に浮かぶ一つの推測でしかないが、もしも犯人がAさんではなく、現場となった病院ないし、その関係者に対して、何らかの悪意を抱き、このような凶行に及んだと仮定したならば、どうだろうか。
それならばあえて目立つように事件を引き起こすのも理解できるし、その場所にしても、病院の裏手ではなく、わざわざ正面側の駐車場を選んだことも頷ける。なぜなら、犯人にとってこの事件は、目立たないと意味がないからだ。しかも、あえて犯人や病院側と接点のない人物(※Aさんは同院への通院歴がなかった)を“生け贄”にすることで、犯人は、たとえこのような大胆な犯行で事件が発覚し、大規模な捜査が展開されたところで、決して自分に捜査の手が及ぶことはないという、ある種の“自信”を持っていたのではないだろうか。何度も言うように、これは単に筆者が推測した一つの仮説でしかないが、そう考えてみると、妙に辻褄が合うというのも事実である。
万が一にもこの推測に近い要素が存在していたとするならば、この事件を解決することは相当難儀なことであるのは言うまでもないが、逆にそれだからこそ、被害者であるAさんの無念が、是非とも晴れる日がくることを期待したい。いつの日も、また、どんな事件であったとしても、犯人にとっての“逃げ得”など、絶対にあってはならないのである。
情報提供は → 宮城県警
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2024.10.02 20:00心霊未解決事件の真犯人像に迫るおぞましい新説!! 「仙台徳洲会病院駐車場内殺人・死体遺棄事件」の“セオリーを無視した”犯行の意味のページです。生贄、放火、撲殺、未解決事件シリーズ、仙台徳洲会病院駐車場内殺人・死体遺棄事件、仙台などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで