プーチンはチェルノブイリに核を落とすつもりか!? ロシア軍に“弱点”も… ウクライナ侵攻の裏をジェームズ斉藤が暴露

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画像は「Mirror」より引用

ジェームズ  はい。プーチンの進退もかなり危ういです。読者の誤解を招かないためにも強調しますが、ここでいうプーチンとは「テレビの前に映るプーチン」です。諜報機関関係者の間ではプーチンは最低でも2015年以来、軍の傀儡です。しかし、指導者交代となると一応形式上は何らかの形で消えてもらわなくてはなりません。ですから、幕引きしたいのですが、幕引きしたところで、今回のウクライナ侵攻で得たものって何もないんですよ。首都キエフすら陥落させていないのに戦死者は多数出て、経済は止められて、国際金融からも締め出されて、世界から孤立しただけです。国内ではすっかり反プーチン運動に火がついてしまいました。彼にとってはどこを向いてもデメリットしかありません。つまり、「テレビ画面からプーチンを消す」という芝居にはもってこいの状況なのです。

──結局、なんのためにやったのかと思いますね。

ジェームズ  ここは私の分析になるのですが、さきほど言ったロシア軍が弱い理由と関連してきます。そもそもこのウクライナ侵攻はロシア軍及びGRUのオペレーションです。それはプーチンが「俺は3日で終わると聞いていた!」と絶叫したことでもわかります。それでロシアはウクライナに侵攻したわけですが、最初に投入した部隊というのは訓練された兵士ではなかった可能性が高いのです。その証拠に市民にリンチされて泣くなどという兵士はまともな兵隊ではありません。もともとの一般市民が今回、急遽徴兵された急造兵の可能性があります。それを前線に出したら負けるに決まっています。

 そして、もう1つ、兼ねてから私がロシア側のスパイの可能性濃厚だと言っていたウクライナの大統領ゼレンスキーです。彼はスパイと言ってもプーチンがいたロシアの諜報組織FSBのエージェントではなく、ロシア軍側の諜報組織GRUのエージェントです、もしもスパイであるならばですが。

──彼は本当にスパイなんですか? いまSNSとかでは英雄扱いですけど。

ジェームズ  現時点では各国の諜報機関関係者でも完全な裏が取れていません。有力な可能性が、ロシアスパイで西側にも通じている「GRUコントロール下の二重スパイ」です。というのも彼の行動は気になることが多いんです。例えば今回の侵攻は、ロシアが「ウクライナはミンスク合意を破っている」というのが口実になっているわけです。ミンスク合意とはウクライナ政府が東部2州ドネツクとルガンスクの自治を認めるというものです。ところが、ゼレンスキーが大統領になってからドネツク、ルガンスクへのドローン攻撃が頻繁に行われるようになったのです。それまではドネツク、ルガンスク側からミサイルを射ってきても結構無視していたんですが、ゼレンスキーが大統領になるとドローンで反撃するようになったんですね。もちろん反撃は悪くはないのですが、それをロシアが侵攻の口実にしてくるぐらいはわかるじゃないですか。実際、プーチンは「ウクライナが東部2州の人々をジェノサイドしようとしている」といって侵攻してきているわけですから。

──確かにその流れであれば、スパイの可能性はなくはないですね。

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