米露核戦争で3400万人が数時間以内に死亡! 科学的シミュレーション結果が怖すぎる!
※ こちらの記事は2019年9月27日の記事を再掲しています。
もしも米露の核戦争が勃発したなら、現実にはどのように推移するだろうか。米露核戦争を現状の戦力から分析した戦慄のシミュレーション「プランA」が話題だ。
■米露全面核戦争勃発5時間後に死者3410万人
2019年8月2日、アメリカと旧ソ連の間で結ばれていた中距離核戦力(INF)全廃条約が失効した。そして米ロは再び新たな中距離ミサイルの開発と試射実験を始めている。かつての冷戦の時代のように、一触即発の核戦争の危機が再び高まってしまうのだろうか。
米・プリンストン大学のアレックス・グレイサー氏の研究室「Science Global Security」から、アメリカ/NATOとロシア間の核戦争の推移をシミュレーションした「プランA(Plan A)」と名づけられた動画が公開された。シミュレーションによれば、核戦争勃発から数時間で3400万人が死亡するというだ。
もちろんいきなり核戦争が勃発するわけではないが、東欧での紛争から米/NATO軍とロシア軍の戦争に発展した段階で、進行するNATO軍に対してカリーニングラード近郊のロシア軍が警告のために小型の戦術核兵器を発射し、ポーランド、チェコ、ドイツの国境付近に着弾。ただちに米/NATO軍からスクランブル発進した爆撃機がカリーニングラードへ報復核攻撃。こうして歯止めが利かない全面核戦争に進展する。
ロシア軍は300もの核弾頭を使って短距離ミサイルと爆撃機でNATO各国の基地、軍隊、さらには都市部を爆撃。対して米/NATO軍は180の核弾頭を使って主に爆撃機でロシア領内を爆撃する。この時点で3時間が経過し、犠牲者は260万人に上る。
これで西ヨーロッパは壊滅する。続いて米軍は本国のミサイル施設と原子力潜水艦から600もの核ミサイルをロシアに向けて発射。ロシアもまた米本土を狙って核弾頭を搭載した大陸間弾道弾ミサイル(ICBM)を次々に発射する。この時点でトータル3時間45分が経過。犠牲者数は340万人に増える。
お互いの核攻撃はより効果的になり、徐々に人口の多い都市に的を絞ったものになっていくという。したがって4時間30分を過ぎた時点で負傷者を含む犠牲者数はなんと8530万人に一気に膨れ上がる。
お互いの核弾頭を使い切るまでの泥沼の戦いが繰り広げられ、わずか数時間の間に最終的には死者3410万人、負傷者5740万人と、合計9150万人が死亡または負傷すると試算されている。なんと1億人近い犠牲者が出るのだ。そしてもちろん、この後に続く“核の冬”のダメージも計り知れないものがあることは言うまでもない。
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