古代史を根底から覆す「極孔神仮説」とは? 全世界の歴史が一つに… 皇室の“真の先祖”まで判明!

羽仁  極孔神仮説を考慮すると、日本の天皇制の起源に関しても新しい見方ができます。

 日本の皇室の先祖はアマテラスという太陽神とされていますが、斎藤守弘さんはこれに異を唱えました。

 極孔神信仰を前提に『古事記』や『日本書紀』を読み解くと、アマテラスはじつは極孔神に仕える巫女(みこ)だったと解釈できるのです。皇室の本当の祖先は月神であるタカミムスヒであり、このことは皇室の先祖を祀る宮中三殿にアマテラスは祀られておらず、タカミムスヒが祀られていることからも明らかです。

 さらに日本からいくつか出土している仮面土偶も、男性が女性に扮している様子をかたどったものであり、女性中心社会が男性中心社会に移行し、やがて天皇制が生まれる過程を示唆するものとなります。

古代史を根底から覆す「極孔神仮説」とは? 全世界の歴史が一つに… 皇室の真の先祖まで判明!の画像3
仮面土偶(複製、長野県辰野町出土、森将軍塚古墳館所蔵) 画像は「Wikipedia」より引用

――魔術や超常現象全般に詳しい羽仁さんから見て、極孔神仮説のすごいところはどこでしょうか。

羽仁  極孔神仮説は、これまでの古代史の常識を根底からくつがえす壮大な仮説です。

 古代世界のほとんど全域で同じ神格が崇拝されていたというスケールの大きさ、男女平等を体現した縄文社会の実像とその崩壊、各地の神話や民間信仰に残る極孔神の痕跡など、引き続き研究が必要だと思います。

――コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻などがあり、世界はまた不安や混乱に満ちているように見えます。いまこの本を読むことにどのような意味があると思いますか。

羽仁  縄文時代は、男女平等で、争いのない平和な時代だったといわれています。極孔神信仰は、こうした時代を象徴する宗教だったといえます。

 世界中の人類が共通の困難に直面している現在、極孔神信仰が再び世に出ることは、象徴的といえるでしょう。かつて人類のほとんどが同じ神を信じる平和な時代があったという事実は、人類は本来ひとつなのだという認識を新たにさせるものではないでしょうか。

斎藤守弘(さいとう・もりひろ)
1932年生まれ、2017年没。前衛科学評論家、SF作家、超古代文明研究家。日本考古学会会員、日本天文学会会員。超歴史学研究会理事。著書多数。

羽仁礼(はに・れい)
ASIOS(超常現象の懐疑的調査のための会)創設会員、一般社団法人 超常現象情報研究センター主任研究員。著書に『超常現象大事典』(成甲書房)、『図解西洋占星術』(新紀元社)他。2022年4月に本名(松岡信宏)で『世界のオカルト遺産 調べてきました』(彩図社)を出版した。

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取材・構成=高橋聖貴

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