深見東州が暴れまくる怒濤のアニメ『神だのみ入門』に唖然!(カルト映画レビュー)
■「Kの科学」のO氏には深見東州が追い払った魔物が
第13巻『特別編 神の巻 21世紀の神物語』でも榊山司が主人公である。最終巻だけあって非常に盛り上がる。前半は榊の営業奮戦記だ。建設会社の営業マンである榊は、先輩社員が営業活動に失敗した会社の案件を自ら買って出て担当となる。当たって砕けろ、の精神で社長に猛烈にアタック。その熱意が認められ、案件を獲得するのである。かつて深見東州は大和ハウス工業に就職し、営業マンとして活躍していたらしいので、それを受けてのエピソードであると思われる。
一方で榊は信仰心の篤い人物であり、会社での営業活動の合間には神霊能力の修行に励んでいた。その中で植松愛子と出会う。2人が出会ったことでワールドメイトの「御神業」が始まるとされているのだが、それを邪魔する魔物が襲ってくる。魔物と戦うために榊は日之出大神様と一体となり、剣をふるって立ち向かうのである。神霊空間での戦いがアニメで描かれる。付属の解説書によると「不動明王のような筋肉隆々のお姿となって、魔物と戦っておられる」のだそうだ。「これは、本当のこと」なのである。さっきまで営業活動に命を懸けていたサラリーマンものだったのに、前半とは凄まじいギャップがある。
なお解説書によると、ある時、深見東州が追い払った魔物金毛九尾の白狐はのちに「Kの科学」のO氏の元へと行ったのだという。「霊言が、いつもハズレるのはそのため」なのだそうだ。私は宗教関係に詳しくないが「Kの科学」のO氏とはいったい誰なのだろうか……?
『神だのみ入門』は、全体を通してワールドメイトの思想が感じられると共に、深見東州が戦うシーンが多い。これは後年のワールドメイト製作『ミラクル・サイキッカー セイザン』(1991年)につながる作品と言えそうだ。アニメ製作はスタジオぴえろが担当し、監督は案納正美、脚本は田口成光と豪華。プロの手によって生み出された作品だけに、演出も安定していた。
(敬称略)
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2024.10.02 20:00心霊深見東州が暴れまくる怒濤のアニメ『神だのみ入門』に唖然!(カルト映画レビュー)のページです。アニメ、新興宗教、ワールドメイト、深見東州などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで