英国版「エリア51」が存在した! 謎だらけの軍事基地「ルドロー・マナー」とは?

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画像は「Getty Images」より

 アメリカの極秘軍事施設「エリア51」は、地下で秘密裏にエイリアンやUFOの研究を行っている等の都市伝説が囁かれており、世界的に悪名高い場所でもある。だが、実は「イギリス版エリア51」と呼ばれる謎の旧英国空軍(RAF)施設が存在している事はご存じだろうか。

※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

 問題の場所はイギリスのウィルトシャー州にある「ルドロー・マナー」。田園地帯にひっそりとたたずむこの場所は、外からは普通の建物のように見えるが、その地下には複雑なトンネルと地下壕のネットワークが隠されているという。国防省はこの場所について、2000年に放棄される前は通信拠点にすぎないと説明しているのだが、UFO研究家からはエリア51と同様、「エイリアンの墜落した宇宙船の残骸を隠している」と言われているのだ。

「ルドロー・マナー」とUFOの関連性は1950年代から噂されてきた。アメリカの作家ドロシー・キルギャロン氏は、「イギリスの高官が1940年代に地球外生命体がこの場所に墜落したことを認めた」と主張している。他にも「説明のつかない明るい光と音」が確認されたというバーウィン山UFO事件や、「イギリスのロズウェル事件」と呼ばれる謎めいたUFO事件のレンデルシャム森事件に関する重要な証拠がこの基地に眠っていると主張する研究者もいる。

「ルドロー・マナー」がUFO基地ではないかと考えられている裏には、公式には既に使われていないことになっている施設なのにもかかわらず、周囲はいまだにフェンスで囲まれ、監視カメラと犬による厳しい監視下に置かれている事実があるという。使用されていないはずの基地が必要以上に警備されていることもあって、この基地は書類上は放棄されているものの実際はまだ稼働中なのではないか、と考えられているのだ。

 イギリスは2007年に国立公文書館の有する機密扱いだったファイルを公開したが、ある研究家が確認した文書にはこのセンターが「UFO狩場」として使われていた内容が記述されていたそうだ。

 今なお謎多き廃棄されたはずの基地、「ルドロー・マナー」の謎が明かされる日は来るのだろうか。

参考:「Daily Star」ほか

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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