アトランティス=サハラの目か? メラの古代地図で示された本当の場所とは

 ローマの地理学者によって作成された古代の地図が、失われた文明「アトランティス」をめぐる謎を解く一助となるかもしれない。

 もし誰かが、失われたアトランティスの地図があると言ったら、あなたは何と言うだろうか? アトランティスは、古代ギリシャの哲学者プラトンによって言及された神話上の島である。

 プラトンによれば、アトランティスはヘラクレスの柱の向こう側、現在のジブラルタル海峡を抜けたところに存在した高度な文明であったという。何十年にもわたり、人々はアトランティスを探し続けてきたが、現在のアメリカ大陸にあったという説や、すでに沈没したとする説、現在のスペインにあったという説までさまざまだ。

サハラの目がアトランティス?

アトランティス=サハラの目か? メラの古代地図で示された本当の場所とはの画像1
サハラの目(画像は「Wikipedia」より)

 そして、最近流行しているのが、アトランティスがサハラ砂漠にあったのではないかという説である。具体的には、いわゆるリシャット構造(Richat Structure)と呼ばれる場所にある。

 リシャット構造とは、アフリカ大陸の衛星画像から発見された構造物のことであり、円形の地層で、プラトンが描いたアトランティスの姿と一致すると言われている。しかし、それは何なのだろうか? その答えは科学者にもわかっていない。

 当初、科学者たちは、いわゆるサハラの目は衝突クレーターであると信じていた。小惑星がアフリカの砂漠に衝突して、奇妙な円形の形が生まれたと考えたのだ。しかし、その後の研究により、そうではないことが明らかになった。多くの説が存在するものの、何がこの構造を作り出したのか、専門家の間ではまだコンセンサスが得られていない。リシャット構造をめぐる答えの欠如を考えると、科学者が検討を拒んでいる真の理由はアトランティスにあるかもしれないと指摘する声もある。なぜか? 科学や主流の考古学によれば、アトランティスは神話以外の何物でもないからだ。

 サハラの目がアトランティスであるとする根拠はいくつかある。

 サハラの目の航空写真には大きな白い斑点が見えるが、これは砂の表面にある塩であり、1万2千年前にこの地域の上を海水が流れていたことを示している。アトランティスが海に沈んだという伝説はよく知られているが、そのこととも一致する。

 1967年、CIAは世界の約十数カ所に航空機を密かに送り込み、地磁気の異常を探す監視を行う極秘ミッションを実施した。リシャット構造もその実験場所の1つであったのだが、当時の機密資料がいまだに未公開なのだ。そして奇妙なことに、一部機密解除された資料から『アダムとイブ』という本への言及があり、同書にはサハラ砂漠が1万年以上前に海水に覆われていたと書かれているという……。

 だが、アトランティスは島だとされる。それがなぜ砂漠のど真ん中にあるというのだろうか? ここには翻訳の問題が関わっているかもしれない。プラトンの著作ではnesosという言葉が「島」という意味に訳されている。しかし、『Joining the Dots: Plato’s Atlantis in the Central Mediterranean』という著作によると、nesosは、半島、海岸、湖や川や泉に囲まれた大陸内の土地など、多くの意味があるという。そのため、アトランティスが島でない可能性がある。

失われたアトランティスの地図

アトランティス=サハラの目か? メラの古代地図で示された本当の場所とはの画像2
メラの世界地図(画像は「Wikipedia」より)

 アトランティスがアフリカ大陸に存在したことを支持する資料も存在する。古代ローマの地理学者ポンポニウス・メラ(西暦45年頃没)の名はあまり知られていないが、彼は当時の知識を総動員し、世界地図を完成させている。

 彼の作品である100ページ弱の「De Situ Orbis Libri III」には、ある興味深い場所が記述されているのだが、それがアトランティスを指しているといわれているのだ。彼の描いた地図のアフリカの南部に、アトランティスと書かれている。とはいえ、サハラ砂漠はアフリカ北部であるため、アトランティス―サハラの目説とは必ずしも一致しない。

 ただ、古代の地図がアトランティスの場所としてアフリカを示しているのは興味深いことだろう。少なくとも一考の余地があることは間違いない。ホメーロスの長編叙事詩『イーリアス』に言及されているトロイア遺跡がシュリーマンによって発見されたように、古代の資料から真実が浮かび上がってくることもあるだろう。いつの日かアトランティスも発見されることを願いたい。

参考:「Curiosmos」ほか

編集部

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