米国防総省が「UFOに関する報告書」を発表! 171件の異常な飛行特性

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画像は「Getty Images」より

 2022年初頭、アメリカ国防総省は未確認航空現象(UAP)の報告を追跡調査するために、新しいオフィスである「全領域異常解決局(AARO)」を開設。多くの新たなUFO関連報告が寄せられているほか、UFOのアメリカ国内の軍事施設に対する脅威の懸念の表明がなされる等、アメリカ国内でUFOに関連したさまざまな情報が以前よりも重要視されるようになってきている。

※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

 新年早々、アメリカ国防総省は「全領域異常解決局(AARO)」の進捗状況を示す2022年の未確認現象(UAP)に関する年次報告書を提出した。これは2021年6月に出された予備評価の更新版として作成されたもの。驚くべきことに、現在同室が収集したUAP関連報告の総数はなんと510件に達していることが示された。

 報告の増加について、同事務所は必ずしも「アメリカ上空に突如として多くのUFOが出現した」という意味ではなく、「UAPの話題を非スティグマ化し、代わりにそれがもたらす潜在的リスクを認識するための集中的な努力により、目撃者が自分の証言を共有することが奨励された結果」と指摘している。AAROは今回の報告書の内容を分析し、「半数以上が目立たない特徴を示すと判断した」ことを明らかにしている。UAP報告のうち26件はドローン、163件は「風船または類似の物体」として特徴づけられ、6件は単なる「クラッタ(※レーダーの電波が海面や雨などによって反射されて発生する、不要な電波)」として分類されたと説明している。

 しかし残りの171件については、興味深い事にUAPの一部が「異常な飛行特性や性能能力を示したと思われる」と報告されている。また、件数が正確には書かれていないものの、事務局は「さらなる分析が必要」と指摘している案件もある。

 ちなみに、今回の年次評価で「地球外生命体や他動的現象の可能性」については一切触れられなかったという。この結果に海外のUFO愛好家たちからは失望の声が上がっているそうだが、これまで説明されてこなかった膨大な数の報告例の中には本当に宇宙人の証拠がまぎれているかもしれないのではないか、と期待する意見もあるそうだ。

参考:「Coast to Coast AM」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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