死んだ鳥、 黒い食べ物、108の花…世界の奇妙なバレンタインの風習7選!

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画像は「Getty Images」より

 バレンタインデーを一週間後に控えた今夜20時57分からの「マツコの知らない世界」(TBS系列)は、食べて美味しい、飾って可愛い缶入りお菓子の世界!3歳から1000缶以上をコレクションしているという主婦が登場し、美しすぎるお菓子缶から驚きの二次活用法まで、その魅力を語り尽くす。

 バレンタインデーといえば、女性から男性へ愛を込めた贈り物として、チョコレートをプレゼントする日として定着しているが、これは日本独自の風習であり、もとは”お菓子会社の戦略”であったという話を耳にしたことがある人も多いだろう。海外でも2月14日を「愛の日」に定めている国は多いようだが、どう過ごすかは実にさまざま。どうやら国ごとの歴史や国民性が反映されやすいイベントということらしい。本稿では、各国の風変わりでユニークなしきたりを紹介する。

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※ こちらの記事は2019年2月14日の記事を再掲しています。

 2月14日のバレンタインデーが「愛の日」なのはわかるが、日本の場合、いささか商業ベース過ぎないだろうか。女性から男性へチョコレートを贈る日本独自の風習に食傷気味の御仁のために、よその国の事情をご紹介しよう。どうやら、世界には日本以上に風変わりなバレンタインデーのしきたりがあるらしい。


■恋人ナシのシングルは黒ずくめファッションで黒い麺をすする

●イタリア

 まずは、愛の国イタリア。国中がこの聖なる日を祝うが、北部の美しい町ヴェローナでは一段と華やかだ。ご存じ「ロミオとジュリエット」の舞台であり、バレンタインデー当日はさまざまなイベントやガイドツアーが用意され、街のショーウィンドウは美しく飾り付けされるという。ロマンティックなカップルが大挙して訪れる日なので、“ぼっち”はこの町に近づかないほうが身のためかもしれない。

●韓国

 お隣、韓国を覗いてみよう。日本同様「ホワイトデー」があるが、これに加え「ブラックデー」なるものが存在する。4月14日にシングルの男女が“黒いもの”を食すという。

 1990年代に、ある独り身の男性が4月14日に黒い服を着てチャンジョンミョン(豚肉や玉ねぎを黒みそで炒めた、あんかけの麺料理)を食べたことから次第に広まっていったそうだ。噂では、このヌードルを食べた後、お歯黒になるそうなので歯磨きは不可欠だろう。

 当初は、恋人がいない者同士が慰め合う、やや悲惨な日だったらしいが、現在ではブラックデーに黒服を着て、黒麺をすすりさえすれば、独身アピールになるため、むしろ恋愛チャンス到来の日に。これはもう「街コン」のノリではないか。もしかすると、そのうち日本でも定着するイベントかもしれない。

■明日をも知れぬ身の鉱山労働者たちの年に一度の散財

●台湾

 続いて台湾。こちらは男性が能動的な日となる。彼らはバラを買い込むのだ。一輪の真っ赤なバラなら、本命彼女。11本なら、特別な女性。99本なら永遠の愛。そして108本なら、プロポーズ! 受け取るほうも99なのか108なのか、数えているうちは非常に気をもみそうだ。

●オーストラリア

 オーストラリアも負けてはいない。1850年代のゴールドラッシュ華やかなりし頃、普段は一攫千金の荒くれ野郎であっても、バレンタインデーだけは特別だった。男たちは愛する妻や恋人のため、なけなしの金貨で宝飾品を買いあさったという。

 ジュエリーを入れるためのギフトケースもすさまじく凝っていて、花で飾り立てるのは序の口、芳香漂うシルクのクッションに美しい貝殻や鳥の剥製まで入れる者もいたそうだ。宝石や貴金属は、求愛者の“金回り”を顕示するもので「明日死ぬかもしれない」という荒っぽい時代だったからこそ、どうしても性急で派手な演出になってしまったのかもしれない。

 現代のオーストラリアでは、死んだ鳥を添えるより、ディナークルーズや浜辺でピクニック、ラジオを通じて“愛の告白”など、ぐんとスイートでカジュアルになったようだ。

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