信じられない理由で“神”になってしまった最近の人たち5選!殺人犯や病気の少年に参拝者続出!?
人々に崇め奉られる”聖人”と聞くと、後世まで語り継がれる素晴らしい行いを残した人物が連想されるはず。ところが、世界には信じられない理由で神になってしまった人々が存在する。
少女を強姦・殺害した罪で死刑が実行された後、不法移民たちのあいだで守護聖人として信仰されるようになった元メキシコ軍兵士のホアン・ソルダードをはじめ、人間だけでなく、かつて”子供の聖人”として人気を博した飼い犬・ギーンフォートなど、2018年の記事から、意外すぎる経緯で神聖化された例5選を再掲する。
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※ こちらの記事は2018年3月1日の記事を再掲しています。
“神”や“聖人”として祀られる人々は、生前よほど素晴らしい業績を成し遂げた偉人のはず。ところが、世界には意外すぎる経緯で神になってしまった人が存在する。今回は、いつの間にか多くの人々に崇められるようになった数奇な運命をたどった人物を5人紹介しよう。
国境を越える不法移民の“守護聖人”
メキシコからアメリカへ、違法に移住を試みる人々の間で“守護聖人”として崇められているホアン・ソルダード。彼は1938年にメキシコ軍の兵士としてアメリカとの国境に位置するティフアナという街に勤めていたが、8歳の少女を強姦・殺害した罪で逮捕されてしまう。この凶悪な犯罪に街の住民は激怒。なかには「ホアンをリンチして町ごと焼き尽くす」と言いだす者もいた。
結局死刑になったホアンだが、やがて「その墓の周りには無実を訴える彼の魂がさまよっている」という噂が流れだす。この噂が広まるにつれて住民は「ホアンは無罪だったのではないか」と思うようになり、墓に祈りをささげる者たちが出現。今では、国境を越えようとする人々がホアンの墓を訪れ、移住の成功を祈るようになった。
“子どもの聖人”となった飼い犬
13世紀のフランスで、ある貴族の男が、幼い息子と「ギーンフォート」という名前の飼い犬を自宅に残して外出した。男が家に戻ると、息子が寝ていたベビーベッドはひっくり返され、ギーンフォートの口は血まみれになっていたという。息子を噛み殺されたと思った男は怒りにまかせてギーンフォートを殺害してしまう。しかし、息子はベッドの下に隠れていただけ。すぐそばにはヘビの死体が横たわっており、ギーンフォートは息子を守ろうとしていたことが判明する。
その後、ギーンフォートが埋葬された井戸の上には礼拝堂が建設され、病気の予防や回復を願う人々が赤ちゃんを連れてくるように。この頃からギーンフォートは“子どもの聖人”と呼ばれはじめる。しかし、犬を信仰することを快く思わなかったカトリック教会は、1262年に礼拝堂を破壊。ギーンフォートの遺体は焼かれ、参拝に行く者は財産を没収するとまで発表される。それでも参拝者は途切れることがなく、ギーンフォートの礼拝堂は1930年代まで人気を集め続けた。
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2024.10.02 20:00心霊信じられない理由で“神”になってしまった最近の人たち5選!殺人犯や病気の少年に参拝者続出!?のページです。犬、殺人、参拝、兵士、メキシコ、神、チェチェン共和国、カトリック教会などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで