ソ連で保護された宇宙人「アレシェンカ」の謎! 発見者が怪死… ソ連核開発と秘密都市の闇

 1996年、ロシアの森の中で、エイリアンのような姿をした小さな生命体が発見された。後に「アレシェンカ」と名付けられたその生命体は、搬送先の病院で急死しており、遺体は跡形もなく消えてしまったという。

 さらに事件の数年後、発見者である老女は”ある人物”との面会に行く途中で事故に遭い、亡くなっている。彼女の遺族らは、アレンシェンカを「まるで赤ん坊のようだった」と述懐しており、発見場所が「ウラル核惨事」の事故現場付近であることから、一説には”放射能汚染によって誕生した奇形児”との見方も。しかし、ある解剖学者は「先天的な奇形は認められない」と異議を唱えている。

 残された手掛かりはあまりにも少なく、その正体は以前として謎に包まれたままであるが、いつか解明される日がくるのだろうか? 過去にアレシェンカ事件の概要をお伝えした際の記事を再掲する。

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※ こちらの記事は2019年6月26日の記事を再掲しています。

ソ連で保護された宇宙人「アレシェンカ」の謎! 発見者が怪死… ソ連核開発と秘密都市の闇の画像1
画像は「Daily Star」より引用

 1996年、ロシア・チェリャビンスク州の小さな村で、エイリアンと思しき奇妙な生命体が発見されていたのをご存じだろうか? 英紙「Daily Star」(6月21日付)を参考に、その詳細を見ていこう。

・「Chernobyl ‘ALIEN’ mysteriously murdered near Russian secret nuclear City 40」(Daily Star)

 ある日、Kaolinovy村に住む老女タマラ・プロスヴィリナが、森の中で少年を見かけたと村の人に言い回ったそうだ。この時、村民はタマラの言葉をまったく信じていなかったが、駆け付けた救急隊員が、小屋の上にいた小さな生命体を発見した。それは「ぼろ切れに包まれた猫」のようだったという。

ソ連で保護された宇宙人「アレシェンカ」の謎! 発見者が怪死… ソ連核開発と秘密都市の闇の画像2
画像は「Daily Star」より引用

 後にアレシェンカと名付けられたこの生命体は、病院に運び込まれた後に急死してしまったそうだ。死因不明のまま、死体は跡形もなく消えてしまったという。

 発見者であるタマラは1999年にひき逃げに遭い亡くなったが、彼女の死もまた謎に包まれている。タマラはそれ以前にも交通事故で怪我をしていたが、その時、彼女はある人物と面会する予定だったと言われているのだ。真実を知られると都合が悪い人物がいたのだろうか?

ソ連で保護された宇宙人「アレシェンカ」の謎! 発見者が怪死… ソ連核開発と秘密都市の闇の画像3
画像は「Daily Star」より引用

 だが、アレシェンカの存在はタマラの遺族が認めており、タマラの義理の娘は、「アレシェンカはキーキーとおかしな音を立てながらベッドに横たわっていました。彼の口は小さなパイプのようで、深紅の舌が動いていました。口の中には2本の歯が見えました。まるで小さな赤ん坊のような姿で、頭は茶色、体はグレーでした」と語っている。

 アレシェンカには、瞼や生殖器がなく、瞳孔が猫のように動くなど、人間らしからぬ特徴が多かった。その正体は謎としか言いようがないが、仮説が1つある。

ソ連で保護された宇宙人「アレシェンカ」の謎! 発見者が怪死… ソ連核開発と秘密都市の闇の画像4
画像は「Daily Star」より引用

 アレシェンカが発見された場所は、かつてチェリャビンスク40と呼ばれた秘密都市の近くだった。この都市は、隣接するマヤーク核技術施設でソ連の核兵器開発プログラムに従事する科学者らのために建設されたもので、住民らは外部との接触を一切禁じられていたが、その見返りとして、贅沢な生活を約束されていた。

 だが、当時のソ連では放射能の危険性がさほど認識されていなかったため、住民らは長期間にわたって知らず知らずのうちに放射能に被曝していた。そして、1957年には「ウラル核惨事」と呼ばれる原子力事故が起こり、27万人が被ばくした。

 こうした理由から、アレシェンカは放射能汚染によって誕生した奇形児ではないかと考えられているのだ。

 しかし、解剖学者のスタニスラフ・サモシキン氏は、アレシェンカには人間には見られない骨格上の異常が認められるとして、奇形説に異議を唱えている。

「人間の頭蓋骨は6つの骨でできていますが、アレシェンカの頭蓋骨は4つの骨でできています。その他にも頭蓋骨の構造上の異変が多くあり、先天的な奇形には見えません」(サモシキン氏)

 では、やはりアレシェンカは宇宙人だったのだろうか……? その可能性もやはり捨てきれないだろう。今となっては謎を解明する手立てはないが、読者はどう思われただろうか?

参考:「Daily Star」ほか

TOCANA編集部

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