ヒッチハイクにまつわる不思議で不気味な話14選!(後編) 長髪のヒトラー、同姓同名の殺人犯他

 自由な旅を象徴する“ヒッチハイク”だが、そのなかには不穏で不気味で危険な話もあるようだ。掲示板型SNS「Reddit」で報告されている奇妙なヒッチハイク体験談の後編をお届けする。

長髪のヒトラー

 特に被害はなかったものの、子供心にも印象的なヒッチハイカーを乗せたケースもある。

 ある雨の日、父とその息子が乗っていた車に向かって道端でヒッチハイクのサインを送る男性がいた。顔がわからないほどの長髪で、不気味なことにその手には斧を持っていたのだ。

 父親は車を停めてその人物を招き入れたのだが、近くで顔を見ると口ヒゲがあり、ヒトラーそっくりであったという。もし彼が手にしている斧を振り回して脅せば、車は簡単にハイジャックできていただろう。

 しかし彼は非常に礼儀正しかった。父は彼の望む場所で降ろすと丁重にお礼を言って去っていったのだ。少年には、彼が非常に礼儀正しい殺人者のように思えたということで、生涯忘れられない奇妙な記憶となった。

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画像は「Pixabay」より

不法滞在者たちを車で送る

 メキシコとの国境が近い米アリゾナ州のハイウェイで車を走らせていた男性は道端に人影を認めた。

 歩行者などいるはずがない場所だけに気になって車を停めると、メキシコ人らしき男性から車に乗せてほしいと頼まれた。承諾すると、いつの間にかやって来ていた3人も車に乗り込んできたのだった。

 彼らを乗せて走り出そうかという時、後ろに来て止まったパトカーから警察官がやって来て男性に話しかけてきた。

 警察官によれば車に乗せている男たちは不法滞在者であり、あなたは彼らの身柄を警察に引き渡すことができると説明した。しかし、警察官は彼らを引き渡せとは言わなかったのである。

 男性は少し混乱したが、警察官に別れを告げて車を走らせたのだった。彼らの目的地である数マイル先の果樹園に着くと、男たちは男性にいたく感謝して「アミーゴ、アミーゴ!」と繰り返しながら車を降りたということだ。自分のとった行為の是非はともかく、男性にとって記憶に残るドライブになった。

ヒッチハイカーは殺人犯

 同じくアリゾナ州からメキシコへ向けて車を走らせていた男性が、道の脇を見るとヒッチハイクをしている男性の姿を認めた。

 車を停めて男にどこへ行くのかと尋ねると、方向が同じだったので男性は車に乗せたのだった。

 運転中の雑談の中で男性はヒッチハイカーに名前を聞いたのだが、なんと2人はまったくの同姓同名でお互いに驚き、話が弾むことにもなった。

 目的地で男性を降ろし、その後にメキシコへ入国した男性だったがどういうわけかイミグレーションで職員に別室へと案内された。

 疑問を抱きながら部屋で待っていた男性だったが、次にやって来たのは警察官であった。待たせたことを謝罪してから、警察官はあなたと同姓同名の人物が現在指名手配中なのだと説明したのだ。

 その同姓同名の人物が何をしたのか聞いてみると、警察官は「殺人です」と答えたのである。車に乗せた男は殺人犯だったのだ。

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親切心で車に乗せた男にナンパされる

 米ニューメキシコ州某所で18歳の女子が昼食を買いに車を走らせていたところ、50代くらいの男がヒッチハイクをしているのを認め、迷った末に乗せることにした。子供の頃によく母親から困った人を見たら助けなさいと教え込まれていた素地もあった。

 男は何度も感謝の意を表して自己紹介をし、食料品の買出しの帰りでこの暑さで買った生肉が痛むのが嫌なのだと説明したのだった。男はここからそう遠くない郵便局まで行って降ろしてくれることを希望した。

 礼儀正しい男ではあったが、途中から少し様子が変わってきた。「可愛いですね」と容姿を何度もほめた挙句に電話番号を聞いてきたのだ(携帯電話がない時代の話である)。

 やんわりと断っていたものの、しつこくリクエストする男についに堪忍袋の緒が切れた彼女は急ブレーキを踏んで車を停め「車から降りろ、この野郎!」と怒鳴りつけて男を追い出したのである。

 再び車を走らせようやく怒りが静まったところで、後ろの座席に男の置き忘れた食料品の袋があったことに気づいた。後で袋の中を調べてみると、数本のナスがあるだけで肉などなかったということだ。

幇助や教唆の可能性があると脅かされる

 長距離トラックのドライバーは運転中に砂漠の真ん中を歩いていたナバホ族の男性を見かけた。

 灼熱の日差しが降り注ぐなか、男性は命を落としかねない状況にあったため、ドライバーは男性に声をかけてトラックに乗せた。 約300マイル一緒にドライブしたところで、警察車両に呼び止められ、警察官は乗せた男性の身柄を拘束した。

 男性が問題のある人物のようで、警察はドライバーにも幇助や教唆の罪の可能性があると脅かしたが、最終的には何も起こらず、男性を連行していった。

 数日後、同じ道を通っていたドライバーは、再びナバホ族の男性を見つけてトラックに乗せ、男性が望むエルパソまで連れて行ったということだ。どうやら男性は何度もここで警察に捕まっており、留置所から出されるとまたここに戻ってきているようだった。

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パークレンジャーを救った少年

 1960年代後半から1970年代にかけてヒッピームーブメントが起きていた最中、旅好きの少年は夏休みにカナダ・ケベック州北東部を巡る大旅行に出かけた。

 旅の途中で少年はワゴン車数台で移動するヒッピーのアメリカ人グループに出会い、車に乗せてもらいキャンプ場に到着した。車に乗せてくれたのは有り難かったが、彼らにはある種の“クレイジー”な側面があることは少年にもわかり、キャンプ地に着いたらできるだけ早く袂を分かつつもりであった。

 彼らと共にキャンプの準備をしていると、一帯を管理している1人の森林レンジャー(森林保護官)がやって来て、許可や利用料金の話などで彼らを問い詰めた。準備を妨害して長々と忠告していたレンジャーだったが、何らかの手続きのためかいったんその場を去っていった。

 ヒッピーのグループは許可の申請や料金の支払いについて話し合うよりも、むしろあのレンジャーをどうやって排除するかについて案を出し合っていた。そして彼らの車の中には明らかにライフルと思われるものもあったことから、少年は次にレンジャーがやって来たら彼らは撃ち殺してしまうのではないかと恐怖を感じたのだった。

 そして次にレンジャーの姿を見かけた時、少年は先回りして近づきヒッピーたちを相手にしてはいけないと説得し、いったん引き下がらせたのである。その後レンジャーは立ち去り再びやって来ることはなかったのだ。少年はレンジャーの命を救ったのかもしれない。

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画像は「Pixabay」より

ヒッチハイカーに撃たれて腕を負傷

 今でこそ厳に戒められている飲酒運転だが、ひと昔前の北米大陸では事実上は普通に行われていた。

 ある夜、少しほろ酔いのまま車を走らせたドライバーは路傍のヒッチハイカーに気づいて彼を車に乗せたのだった。

 数分間運転した後、男はなんと散弾銃を取り出して銃口をドライバーに向け、車を停めて大人しく明け渡せと脅迫したのである。

 絶体絶命のピンチではあるが、腕っぷしには自信のあったドライバーは車を停めるや、力まかせに男を叩き出そうとしたのだった。

 勢いよく車から放り出された男だったが、散弾銃の引き金を引いて発砲すると、ドライバーは上腕部に被弾してしまう。

 車から叩き出されて一度は地面に転がった男は立ち上がるとショットガンを持ったまま走ってその場から急いで逃げた。

 ドライバーの負傷は思ったよりも重症で、治療後も障害が残るものになったということだ。ドライバーはこの一件以降、ヒッチハイクを乗せることはまったくない。やはりヒッチハイクを乗せるのは慎重になったほうがよさそうだ。

参考:「Bugged Space」ほか

【前編】はこちら

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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