地下419mで眠れる「世界一深いホテル」が開業! 高難易度のルートを1時間歩いて宿泊費10万円=英

 かつて世界一標高の高い場所にあるホテルとしてギネス世界記録にも登録された「ホテル・エベレスト・ビュー」は、標高3880m地点にある。アクセスも容易ではなく、宿泊するためには、空路が使えない場合、2~5日間のトレッキングも必要という過酷なホテルでもある。

 一方、世界には地下深部に建設されたホテルもある。英ウェールズのスノードニア山脈では、廃坑を利用した「ディープスリープ」ホテルが営業している。地下419mと世界で最も深い場所にあるホテルだ。

地下419mで眠れる「世界一深いホテル」が開業! 高難易度のルートを1時間歩いて宿泊費10万円=英の画像1
画像は「Go Blow」より

 このホテルはツインベッドの個室キャビン4室、ダブルベッド、ダイニングエリア、トイレを備えたグロットルームで構成されている。宿泊料金は1泊350~550ポンド(約6.2~10万円)と決して安くない上、たどり着くためには古い鉱山の坑道を通る「急で困難な」ルートを通らなければならない。

 ディープスリープホテルは、アウトドアアクティビティ会社の「Go Below」が今年4月にオープンした。土曜日のみの営業で、利用者はまずオンラインで予約し、土曜日の夕方、ブレーナウ・フェスティニヨグの町の近くにあるGo Belowの拠点に移動し、訓練を受けたガイドとともにホテルを目指す。

 山道を45分ほど歩いた後、小さなコテージで装備を整え、世界最大の廃スレート鉱山であるCwmorthin鉱山に入る。古い階段や廃橋、スラックラインなどを利用した難易度の高いルートで、ホテルまでは約1時間の道のりだ。その間、ガイドが鉱山で働いた労働者らの話や歴史的なエピソードを話してくれるという。

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画像は「Go Blow」より
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画像は「Go Blow」より

 ディープスリープホテルに到着すると、宿泊客は温かい飲み物と探検隊風の食事でもてなされ、「深い眠り」のために眠りにつく。鉱山内部の温度は一年中10℃と一定で肌寒いが、厚い断熱材で覆われたキャビンは居心地が良いとのこと。水道、電気、そして地上の4Gアンテナから1kmのイーサネットケーブルを使ったWi-Fiも完備されていて、地上のホテルと同じ環境を提供している。

 そして、宿泊客は世界一深いホテルで眠りにつく。同ホテルは「深い眠り」を提供すると宣伝しているが、それは宿泊者にしかわからないだろう。

 朝8時になると朝食が提供されるが、「シンプルなスナック」と温かい飲み物だけだという。世界最深部での食事にはあまり期待できそうにない。

 とはいえ、世界一深いホテルで泊まるという経験は10万円の価値がありそうだ。素晴らしい思い出になるだろうし、しばらくは話のネタにも困らないだろう。興味のある読者は同社のウェブサイトをのぞいてみてはいかがだろうか。

参考:「Daily Mail」「Oddity Central」「Go Blow

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文=S・マスカラス(TOCANA編集部)

3代目TOCANA編集長
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