惑星「ニビル」衝突で地球が滅亡寸前だった!? 8月18日が「世界の終わり」だったことが判明

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画像は「Getty Images」より

 1999年のノストラダムスの大予言や2012年のマヤ暦の予言など、世界の終わりを告げる予言はこれまで幾つも現れては消えていった。実は先週も海外を中心に「存在しないはずの惑星・ニビル」が地球に衝突するという予言が囁かれていたのだが、読者の中でご存じだった人はいるだろうか。

 惑星ニビルは太陽系の外縁部に潜むと信じられている謎めいた未発見の惑星で、プラネットXとも呼ばれている星だ。この惑星はかねてより「地球に接近し、衝突してすべてを破壊する黙示録のような終末のシナリオをもたらす」と噂されてきた。そして海外の陰謀論者やスピリチュアル系の人々にとっては、先週の18日金曜日が正しく「惑星ニビルが地球に衝突する」Xデーだと信じられていたのである。しかしご存じの通り、惑星ニビル接近の兆候は全く確認されず、「世界の終わり」の日はいたって平穏に過ぎていったのである。

 ちなみにNASA(アメリカ航空宇宙局)は、2012年に惑星ニビルや他の太陽系内に潜む謎の惑星に関する話について、すべてインターネット上のデマであるという声明を出している。

「これらのネット上に出てきている主張はいずれも事実無根である。もし惑星ニビルやプラネットXが実在し、地球に向かっているのなら、天文学者達は少なくとも過去10年間にわたってその星を追跡しているし、ましてや衝突の直前ともなれば肉眼でも見えているはずだ」

 考えてみれば、地球に接近する小惑星等が見つかればすぐにニュースになる。小惑星よりも大きな惑星が接近しているとなれば、小惑星よりももっと早くからニュースになり、警告が出てくるはずだ。天体衝突系の終末予言はそうそう起こらないとみてよさそうだ。

参考:「Unexplained Mysteries

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

【トカナのコメント】

 惑星ニビルについてはコチラの記事で詳しくまとめている。

 さすがに衝突するほど地球に接近すれば間違いなく観測されるはずだが、ニビルが存在しないと考えるのは早計かもしれない。米国カリフォルニア工科大学のマイケル・ブラウン博士らの研究チームが、「カイパーベルト天体」と呼ばれる太陽から非常に遠いところを公転している天体の軌道を観測したところ、6つのカイパーベルト天体の軌道が、偶然ではありえない偏りをみせていたため、それらに影響を与える惑星があるのではないかという疑いが生じ、新惑星の発見に至った。この第9惑星と想定されている天体は、地球の10倍ほどの質量を持ち、海王星の公転軌道よりも20倍遠い軌道を通っていると推測されている。

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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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