米政府が知られたくない3つのUFO遭遇事件! 決定的なUFO映像が存在か?

 アメリカ国防総省(ペンタゴン)内のUAP/UFO(※1)調査組織「AARO(全領域異常対策室)」が先ごろ公式サイトを開設し、UAP/UFOに関する目撃情報の一般公開に踏み切った。UFO研究史上画期的な出来事であるが、ある専門家によればおそらく同サイトには掲載されずに闇に葬り去られてしまうUFO事件が3つあるという。

今後の情報開示を占う3つの歴史的UFO事件

 UAP/UFOが存在することを公式に認めたアメリカ政府は2022年7月にペンタゴン内に「AARO(全領域異常対策室)」を設立して、UAP/UFOに対する科学的検証に取り組んでいる。

 そのAAROが今年8月31日、AAROの活動内容や調査結果を市民に知らせるための公式サイトを開設し、機密解除されたUAPの記録動画などを公開している。すでに8本の動画が公開されているが、今後も順次追加されていくということだ。

 こうした情報開示の動きがあるものの、そもそも1947年以来アメリカ政府とペンタゴンが収集しているUAP/UFO情報は膨大な量であることに疑問の余地はない。そのため一般にはその存在すら知られずに闇に葬り去られるUFO事件が相当数にのぼるのではないかと懸念する声もある。

 YouTubeチャンネル「Chris Lehto」に投稿された動画の中でクリス・レート氏は、多くのデータとビデオを当局が所有していることが判明している3つの歴史的なUFO事件に着目して解説している。それらの事件についての機密情報が開示されない場合、一般に知られることなく“黙殺”されるUFO事件が存在することの傍証になるというのである。

1952年:ユタ州トレモントンUFO事件

 1952年7月2日、ユタ州トレモントンで海軍主任撮影班のデルバート・ニューハウス氏が空を移動する奇妙な物体を撮影した。

 高速道路で車を走らせていたニューハウス氏は、同乗していた妻から空に異常な物体が数多く浮かんでいると指摘され、空の異常を認めた同氏は車を路肩に停めて急いでスーツケースから16ミリビデオを取り出して撮影したのだった。

 青空には隊形を変えながら飛んでいる約12機のUFOが飛行しており、高度はおそらく1万メートルほどであったという。

 撮影したフィルムは空軍が掌握して映像が分析されたのだが、気球でも航空機でも鳥でもないことが確認されたが、飛行物体を特定することはできなかった。当局は抜粋した映像を公開したが、ニューハウス氏はこのフィルムは彼が肉眼で見たものを完全には表現していないと述べている。そしてニューハウス氏が撮影した時間は公開された映像よりもずっと長いものであった。はたしてこの件について今後追加情報が開示されることがあるのだろうか。

米政府が知られたくない3つのUFO遭遇事件! 決定的なUFO映像が存在か?の画像1
画像は「YouTube」より

1957年:ゴードン・クーパーが見た映像

 アメリカ初の宇宙飛行士7人のうちの1人、ゴードン・クーパー(1927-2004)氏は空軍に入隊して間もない頃からUFOを頻繁に目撃していたことを後年に話している。

 米カリフォルニア州東部にあるエドワーズ空軍基地で勤務していた1957年、クーパー氏は円盤型のUFOが同基地近くにある乾いた湖底に着陸する鮮明な映像を見たと主張している。映像は基地の撮影班によって撮影されたばかりのものであった。

 このフィルムはワシントンに送られたと言われているが、クーパー氏自身は二度とそのフィルムを見ることはなかった。

 クーパー氏によればそもそも基地の上空にはいつも奇妙なものが飛び交っていたということだが、基地近くで撮影されたこの決定的な映像を当局が今も保管していることは明らかであり、はたしてこの後一般に公開されることがあるのだろうか。

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ゴードン・クーパー氏 画像は「Wikipedia」より

1964年:ミサイル発射実験中に出現したUFO

 1964年9月15日、米カリフォルニア州のヴァンデンバーグ空軍基地でミサイル発射実験の陣頭指揮を執っていたロバート・ジェイコブス氏は、発射直後に突如あらわれたUFOがミサイルに接近し、あらゆる角度からビーム光線を何発も発射してミサイル先端部のダミーの弾頭を撃ち落とした一部始終を目撃した。

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ロバート・ジェイコブス氏 画像は「YouTube」より

 そもそも実験は撮影を伴っていたため、このUFOは映像に収められたはずだが、直後にやって来た灰色のスーツを着た男たちがその映像を没収し、二度とこのことについて話すなとジェイコブス氏らに命じたという。

 当然、このビデオは当局が今も保管しているはずであるが、この先に一般に開示されることがあるのだろうか。

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画像は「YouTube」より

 以上、クリス・レート氏が分析したこれら3つの歴史的UFO事件は当局がより多くの機密扱いのデータを持っていることが明らかであり、いずれも機密解除されてもおかしくない年月を経たものであるが、もしそれらが今後も開示されないのだとすれば、AAROの公式サイトの背後にある本当の狙いは何なのか疑問を禁じ得なくなるのかもしれない。

(※1) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。

参考:「UFO Sightings Hotspot」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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