中国の新たな謎のウイルス「利用可能な薬に対して最大90%の耐性がある」と医師が警告

 中国で猛威を振るっている新しい肺炎のような症状を引き起こす謎のウイルスは、今やヨーロッパにも広がり、医療専門家が試みる“ほぼあらゆること”に対して耐性を持っていると、一流の医師が警告している。

 中国で混乱を引き起こしている謎のウイルスは、利用可能な薬に対して「約90%」の耐性があると言われている。この奇妙なウイルスは肺炎の一種であると考えられており、数週間にわたり中国で混乱を引き起こしてきた。

 世界は新たなパンデミックの可能性に高い警戒を示している。このウイルスは主に子どもに影響を与えると言われており、インド、ミャンマー、ブータン、ネパールなどの隣国では当局が既に対策を行っている。

 さらにウイルスは既にヨーロッパに到達している。デンマークとオランダでは多くの症例が確認されており、世界保健機関(WHO)が高い警戒を示している。

 ギリシャのテッサリア大学の小児肺科学名誉教授、イオアニス・ツァナカス氏は、「残念ながら、マイコプラズマ肺炎に利用可能な薬に対して最大90%の耐性があることが証明されている」と警告している。

 ツァナカス氏は、ニュースメディア『ギリシャシティタイムズ』のインタビューにおいて、他の2名の専門家とともにこの問題について、「以前から多くの治療法が効かないとの報告はあったが、専門家による確認でこれらの薬に対する耐性が90%に達していることが明らかになった」と述べている。

 また、クレタ大学の肺科学者、ニコス・ツァナキス氏は、この謎のウイルスが突然どこからともなく現れ、特に子どもたちに急増している理由を以下のように説明している。

 「子どもたちの免疫システムが未熟であったため、健康な状態に戻るのに1年という時間かかったことははっきりしています。中国でも最初の冬に特別な措置を講じなかった結果、呼吸器系の疾患が増加することは予測されていました。これは子どもたちと大人たちの免疫システムにギャップがあったことを示唆しています。また、私たちが特に心配しているのはマイコプラズマへの対応です。」

 さらに、ウイルスを見極めるための主な症状はたった3つであると以前に報告されていたが、デイリースター紙に語ったGP医療法医学の専門家証人であるハナ・パテル氏が、ウイルスによる下記8つの症状について語っている。

非常に高い体温と汗をかいて震える
急速な心拍
鋭く突き刺すような胸の痛み
速く浅い呼吸
安静時の息切れ
乾燥した激しい咳
錯乱または混乱

 世界保健機関(WHO)は、このウイルスについて世界中の状況を監視していると言われている。日本でも猛威を振るう日は近いのかもしれない。

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(文:青山蒼)

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