【閲覧注意】実在した「殺人サンタクロース」が凶暴すぎる! 8人を拷問殺害、ヒモ、金属棒、男性器撮影…

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 カナダ・トロントに住むブルース・マッカーサーは、腕の良い造園家で、サンタクロースの扮装が似合う陽気な男として周囲に知られていた。だが、毎年クリスマスにサンタクロースになって子供たちを喜ばせていた男は、少なくとも8人の男性を手にかけた連続殺人犯であった——。

ブルース・マッカーサー。画像は「7news.com」より引用

■自分の感情を封印し続けた前半生

 マッカーサーは1951年、カナダ・オンタリオ州の農場で生まれ育った。自身が同性愛者だと気づいたのは子供の頃だったというが、両親ともに敬虔なキリスト教徒であり、保守的な田舎町で育った彼が同性愛を受け入れるには、それから長い時間がかかったようだ。

 23歳の時、マッカーサーは結婚し、トロント近郊でバイヤーとして働き始めた。やがて娘と息子が生まれ、家族のためオシャワに家を購入した彼は自らの感情に蓋をするように、セールスマンとして各地を転々としながら熱心に働いた。

 だが、時代の流れもあったのだろう。1990年初頭、マッカーサーはついに自分の感情に正直になることを決め、一転して男性とのセックスを楽しみ始めたのである。妻にも同性愛者であることをカミングアウトした。妻は一度は夫を受け入れたようだが、マッカーサーの仕事がうまくいかなくなって経済的に破綻すると、夫婦はうまくいかなくなって1997年に離婚した。

■目覚めていく暴力性

 30年連れ添った妻と離婚したマッカーサーは、オシャワの家を出てゲイコミュニティが盛んなことで有名なトロントに移住した。マッカーサーはゲイバーに盛んに出入りする一方、出会いの場として盛り上がり始めていたインターネット上でも相手を探すようになった。

 マッカーサーはSMや緊縛といったジャンルに興味を持っており、その趣味がエスカレートしたのだろうか、2001年のハロウィンに、チャットで知り合った男性のセックスワーカーを鉄パイプで数回殴ってケガをさせている。逮捕されたマッカーサーはこの事件のことを「覚えていない」と証言しており、セックスの前に摂取した薬物の影響があった可能性もある。マッカーサーはこの事件で有罪判決を受け、6カ月の外出禁止と3年間の保護観察となった。

 ケガをさせた男性との接触禁止令が出されて行動範囲が狭まった上、ゲイコミュニティからも追放されたマッカーサーは、しばらくの間セックスワーカーたちと接触することができなくなった。その一方で、トロントに来てから始めた造園業は好調で、時々人を雇わなければならないほど繁盛していた。

■「サンタ」と呼ばれた殺人鬼

サンタの仮装をしたマッカーサー。画像は「7news.com」より引用

 暴行事件から数年経つと、マッカーサーは再びトロントのゲイコミュニティに受け入れられるようになった。恰幅が良く、白いひげを生やした彼は行きつけのバーでは「サンタ」の愛称で呼ばれていたという。本人もそれを気に入っていたのか、クリスマスシーズンには近くのショッピングモールでサンタの仮装をするアルバイトをしていたという。一方でSMなどへの興味は相変わらずで、マッカーサーはFacebookに登録したり出会い系サイトを使ったりして同じ趣味の多くのゲイ男性と会っていた。

 マッカーサーの最初の殺人は、2010年12月28日のこととされている。被害者はアフガニスタン移民の42歳の男性で、妻子がいたがこっそりゲイバーに通っていた。マッカーサーが狙ったのは主にアジア系の移民で、自分がゲイだと周囲に隠しており、こっそりゲイバー通いをしていたような男性たちだ。貧しく、孤独で、行方不明になっても誰も気にしないし、もし家族が捜索願を出したとしても、そもそも家族はゲイであることを知らないので、警察もマッカーサーとの接点に気づかないという訳である。

 マッカーサーの“好み”は、30歳後半から50歳後半くらいのヒゲの生えたがっしりとした中年男性だった。殺しの手口はいつも同じで、ヒモと金属棒を使って絞殺することを明らかに好んでいた。家に招いた男性をベッドに拘束し、性的暴行を加えた後に殺害し、殺人をいつでも追体験できるようにその遺体を撮影した。

マッカーサーの被害者たち。画像は「7news.com」より引用

 逮捕後、マッカーサーの家からはタバコをくわえさせられたり毛皮のコートをかけられたりして、様々なポーズを取らされた被害者の最期の写真が数多く見つかっている。決まって最後に撮影したのは男性器のクローズアップだったという。また、記念品としてヒゲや髪の毛を剃り落として保管した。

 そして、被害者の遺体はバラバラに解体された。マッカーサーは造園業という自分の仕事を生かして、遺体を倉庫の大型プランターの中に埋めたり、仕事先の庭に埋めて処分した。

■最後の犠牲者

 いつの頃からか、トロントのゲイコミュニティでは「ゲイを狙う連続殺人犯がいる」という噂が流れ始めていた。しかし、人の出入りの激しい特殊なコミュニティゆえなのか、あるいは行方不明者が移民だったからなのか、警察が噂を真剣に取り扱うことはなかった。この警察の姿勢は後に大きな批判を浴びることとなる。

 2017年6月、マッカーサーはアンドリュー・キンズマン(当時49)という白人男性を殺害した。マッカーサーの他の被害者と異なり、キンズマンはゲイコミュニティ内でもよく知られた人物であり、行方不明になるとすぐに警察と仲間たちによる捜索が始まった。

街中に貼られたキンズマン捜索のポスター。画像は「7news.com」より引用

 キンズマンは過去にマッカーサーと関係を持ったことがあり、カレンダーの行方不明になった日には「ブルース」と走り書きが残っていた上、捜査で二人がマッカーサーの車に乗っていたことも判明した。一説によると、マッカーサーは自身の犯行をキンズマンに気づかれたために彼を殺した可能性がある。

 同年11月、マッカーサーが車を処分すると、警察はすぐにそれを押収。車内からはキンズマンとセリム・エセンという別の行方不明者のDNAが発見された。警察はマッカーサーを徹底的にマークし、彼がキンズマンとエセンを殺害したと確信した。

 2018年1月、当局は密かに令状を取って逮捕の準備を進めていたが、そこに緊急の連絡が届けられた。マッカーサーが自分のアパートに男性を連れ込んだというのだ。

 警察は即座にマッカーサーの逮捕を決め、アパートに乗り込んだ。部屋のベッドには、全裸で頭に黒い袋を被せられた男性が拘束されていた。マッカーサーは容疑を否定したが逮捕され、部屋からは過去の被害者たちの遺留品が多数発見された。パソコンからは被害者ごとに整理された犯行時の写真が発見され、ベッドに拘束されていた男性のためのフォルダもすでに用意されていた。

マッカーサーの部屋のベッド。画像は「7news.com」より引用

 マッカーサーはキンズマンやエセンを含む8人の殺人や死体遺棄の罪に問われたが、裁判で反省の様子を見せることはなかった。終身刑を宣告され、このまま刑務所内で生涯を終えるとみられている。

 なお、マッカーサーの犯行の全貌は明らかになっていないと主張する人々もいる。トロントでは1975〜78年にもゲイの連続殺人事件が起こっており、こちらも彼による犯行ではないかというのである。『殺人サンタ』マッカーサーが心に秘めた闇は、未だ解明されていないのである。

参考:「7News.co.au」「Wikipedia」ほか

 

※ こちらの記事は2020年3月7日の記事を再掲しています。

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