墜落したUFO内部に潜入しエイリアンの遺体に触った男! 体にヤバすぎる異変… 「エンリケ・ボッタ事件」とは

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 超常現象の解明でも犯罪捜査でも、目撃者が信用に値するかは調査の基礎となる重要ポイントだ。とりわけ超常現象の研究においては、社会的な信用があって、見てもいないUFOを見たと嘘をつくタイプではない人物の証言は大変貴重である。

 エンリケ・カロテヌート・ボッタはそのような「無視できない目撃者」の一人だ。彼は元パイロットの建築技師で、博士号も持つ、周囲からも非常に評判の良い人物であった。だが彼の体験はなかなかに強烈だ。なにしろ、墜落したUFOを発見、内部に潜入してエイリアンの遺体を目撃したというのだから——。

■道路脇の謎の残骸

 1950年、ボッタ(当時40歳)が大規模な建築プロジェクトの仕事で、南米アルゼンチンに滞在していた時のことだ。大西洋沿岸のバイアブランカという町のホテルから120キロほど離れた高速道路上を自動車で走行中、ボッタは道路沿いの草原に金属でできた円盤状の物体があることに気付いた。

 未知の物体に興味を持ったボッタは、近くに車を止めてしばらく観察することに決めた。物体に動きがないことを確認すると、彼は車を降りて物体に歩み寄った。表面に触れると、金属製のように見えるのにゴムのような感触があったという。出入口らしき開口部があったので、ボッタはその中に入ってみることにした。

■3体の小さな生物

 内部はドーム型になっており、床には通気口らしき穴も空いていた。最初、天井に赤く点滅するライトがある以外、室内には何もないように見えたという。だが、ボッタがさらに内部に踏み込むと、そこには4つの座席があった。そのうち3席では、灰色のぴったりしたつなぎの服を着た、身長3フィート(およそ90センチ)ほどの小さな生物が死んでいた。座席の正面にはライトやゲージ、メーター、そして回転する透明な球体があり、この物体のコントロールパネルのように思われた。

 遺体は墜落のショックで亡くなったように見受けられた。ボッタは好奇心に逆らえず、3体の遺体の一つにそっと手を触れてみた。それは硬くて焦げたような感触で、よほどぞっとしたのだろうか、ボッタは急いで外に出て、車で滞在先のホテルに急いだ。

■消えた残骸、空を飛ぶUFO

 ボッタはこの驚くべき体験を友人2人に話し、その日のうちにもう一度、皆で武装して現場へと向かった。だがすでに夜になっており、その時は現場を見つけることができなかった。

 翌朝の捜索で、ボッタたちは物体のあった場所へとたどり着いた。しかし、すでに物体は姿を消しており、代わりに灰の山が残されていた。ボッタの友人が灰を手ですくい上げたところ、すぐさまその手が紫色に変色し、そのまま数日間治らなかったという。3人は周辺を捜索したが、物体に関連しそうなものは何も見つからなかった。

 ふと、一人が空を見上げた。すると空には、3つの物体が浮かんでいたのである。一番大きいものは葉巻型で、2つは小さな円盤型だった。小さな2つは大きな物体と一体となり、赤色に変わって、彼らの視界からあっという間に消えてしまった。ボッタが急いで5回カメラのシャッターを切ったものの、現像した写真のうち2枚にぼんやりとしたシルエットが写っていただけだった。

 この事件後の数週間、ボッタは発熱や皮膚の水疱といった体調不良に見舞われた。また、彼の顔には、物体の内部に潜入した時にかけていたサングラスの跡が残っていた。医師にもその原因はわからなかったが、検査の結果、放射線の影響ではないということだった。

 ボッタは自分の身に起きたことをしばらく秘密にしていたが、1955年にベネズレラのカラカスで行われたUFO会議で友人のオラシオ・ゴンザレス・Gに打ち明けた。その縁で著名なUFO研究家レオン・ストリングフィールドに伝わり、事件の詳細は彼の著書「Situation Red: The UFO Siege」に記録されることとなったのである。

 墜落したUFOを発見、内部に潜入してエイリアンの遺体を発見したという非常に珍しい事件であるが、目撃者ボッタは前述した通り信用に足る人物であるというし、その証言には妙なリアリティがあり、デタラメだと切って捨てるにはあまりにも惜しい。歴史の中にはこのような魅力的なUFO事件が、まだまだたくさん埋もれているのだろう。

参考:「UFO Casebook」、ほか

 

※当記事は2019年の記事を再編集して掲載しています。


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