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科学者「絶滅のカタストロフ」到来を宣言、手遅れだと警告

2024.11.19 16:00 編集部

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COP29での失望

　科学者たちは「地球が壊滅的な状況と世界規模の種の絶滅につながる可能性のある危機的な時期に直面している」と、恐ろしい警告を発した。

　毎年、世界の指導者たちは気候変動抑制のための財政計画を作成するためにCOP気候会議に集まっている。これまで、気温上昇のカーブを平坦化することが目標とされ、専門家たちは世界の平均気温上昇を摂氏2度未満に抑える必要があると警告してきた。

　摂氏2度という数字は、生態系や人類社会への影響が壊滅的にならないための、いわば限界点と考えられている。しかし、ある気候専門家は、この目標は達成されておらず、もはや手遅れだと主張している。

　X（旧Twitter）でClimate Benを名乗るベン・シー氏は、排出量の急速な増加により、少なくとも摂氏1.5度の上昇は避けられないと述べている。シー氏はオンラインで、「科学者たちは、COP29気候会議が生存可能な2度未満を維持する最後の機会を逃したことを説明する際に、涙をこらえ、悲しそうに首を横に振った」と述べている。目標未達は、科学者たちの落胆ぶりからも深刻さが理解できる。

「絶滅のカタストロフ」

　シー氏は、「時間は尽きた」と警告し、私たちはもはや気候変動の最悪の事態を避けることはできないと述べている。彼は「2020年代には摂氏1.5度の上昇、その後すぐに1.75度に達する。そして、摂氏2度の上昇は2030年から2050年の間に起こるだろう」と予測している。

　これは、私たちが知っている世界の崩壊につながると言われている。

　気候変動専門家は、作物が育たなくなり、動物が絶滅し、世界中で多くの死者が出ると主張している。シカゴ大学のエネルギー政策研究所は、「世界保健機関（WHO）の2014年の予測によると、気候変動は2030年から2050年にかけて年間25万人の死者が出る可能性がある」と述べている。シー氏は、動物、作物、そして人間が死ぬ「絶滅のカタストロフ」に突入するだろうと付け加えている。

気候変動と資本主義の関連性

　シー氏はさらに、気候変動は資本主義と直接的な関連があると主張する。「急速な生息地と種の破壊は、GDP成長と短期的な利益の最大化は直接関係している」と彼は詳細に述べている。

　先日、次期アメリカ大統領に選出されたドナルド・トランプ氏は、過去に気候変動を「神話」「存在しないもの」「高価ないたずら」と呼んでいたため、人々の懸念が高まっている。しかし、トランプ氏は気候変動は「重要なトピック」であり、「自分にとって非常に重要だ」とも述べている。果たしてトランプ氏は気候変動問題に真剣に取り組むのだろうか？

　世界は我々が思っている以上に危機的状況にあるのかもしれない。

参考：Daily Star