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伝説の「チャネケ」発見か！？奇妙で“リアルすぎる映像”が話題に！本物か捏造か（※追記あり）

2025.03.14 07:00 編集部

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伝説の「チャネケ」発見か！？奇妙で“リアルすぎる映像”が話題に！本物か捏造かの画像1 — 画像は「TikTok」より

　メキシコで撮影された奇妙な映像が、インターネット上で大きな話題となっている。映像には小さな人のような顔をした謎の生物が、洞窟の奥からこちらをじっと見つめる姿が映っている。この生物はメキシコの伝承に登場する「チャネケ」と呼ばれる精霊の一種ではないかと一部で噂されているが、その正体については議論が分かれている。

洞窟に潜む謎の存在

　話題の映像は、メキシコのベラクルス州の郊外で撮影されたものだ。撮影者によると、洞窟を探索していたところ、暗闇の奥から「何か」が顔をのぞかせたという。映像には、まるで小さな人間のような顔をした存在が、洞窟の穴からこちらをうかがう様子がはっきりと映し出されている。

@paco_arteaga_song_five
chaneque real
♬ Creepy and simple horror background music(1070744) – howlingindicator

　生物は撮影者の存在に気づいたかのように、突如として甲高い叫び声を上げた。その不気味な声は、まるで侵入者を威嚇するかのようだった。映像が公開されるや否や、SNSを中心に瞬く間に拡散され、多くの人々の関心を集めた。

メキシコの伝説「チャネケ」か？

　撮影者は、この不思議な生物がメキシコの民間伝承に伝わる「チャネケ（Chaneque）」ではないかと推測している。チャネケとは、メキシコ南部に伝わる精霊のような存在で、森や川、洞窟などに住み、いたずらをすることで知られている。

　昔から、チャネケに遭遇した人の話は数多く語られており、中には「森で迷子になったのはチャネケの仕業だ」と言われることもある。今回の映像に映った謎の生物も、この伝説に登場するチャネケと結びつける人が多いようだ。

本物か、それともフェイクか？

　しかし、一方でこの映像の信憑性を疑う声も少なくない。

　映像を見た一部の視聴者は、「あまりにもはっきり映りすぎている」「AIによる合成映像ではないか」「巧妙なフェイク動画の可能性が高い」と指摘している。最近では、ディープフェイク技術やCGを使ったフェイク動画が増えており、本物と区別がつかないレベルの映像も数多く出回っている。

　果たして、洞窟に潜んでいたこの生物は本当にチャネケなのか？それとも、単なるフェイク動画なのか？

　あなたは、この不気味な映像をどう思うだろうか？

※追記：衝撃の真相：洞窟の生物はフェイクだった！（2025/05/06）

　この記事で紹介した、洞窟に潜む謎の生物「チャネケ」とされる映像だが、その後の調査により、残念ながら巧妙に作られたフェイク動画であることが判明した。超常現象系のウェブサイトなどで拡散されたこの動画は多くの憶測を呼んだが、そのからくりは意外なところにあったのだ。

　この動画で最も印象的だったのは、生物が発する甲高い「叫び声」だろう。まるで侵入者を威嚇するかのようなその声は、「Away, Away（あっちへ行け）」と聞こえるとも言われ、不気味さを際立たせていた。しかし、この音声こそがフェイクを見破る鍵となった。

音声の正体は「ロックハイラックス」

　実は、この特徴的な音声は、まったく別の動物の鳴き声だったのである。その正体は「ロックハイラックス」という、北アフリカや中東の岩場などに生息する小型の哺乳類だ。ウサギやモルモットに少し似た見た目をしているが、分類学的にはゾウに近いというから驚きだ。

　このロックハイラックスが不安を感じた時などに出す「ワワ」あるいは「ママ」と聞こえる鳴き声が、問題の動画にそっくりそのまま使われていたのだ。なお、ロックハイラックスはメキシコには生息していない。

元ネタ動画の存在と捏造の手口

　調査によると、このハイラックスの鳴き声を捉えたオリジナルの動画（通称「WAWA動画」）は、チャネケ動画が登場する数ヶ月前、2024年11月頃にインスタグラムなどのSNSで確認されている。つまり、何者かがこのハイラックスの動画の音声と、洞窟の映像（あるいは洞窟にいるように見せかけた別の映像）を組み合わせ、あたかも奇妙な生物が叫んでいるかのように加工した、というのが真相のようだ。

　批判的な視点で見れば、そもそも音声と映像の口の動きが合っていない点や、生物の質感などに不自然さを感じることもできたかもしれない。

　インターネット上には、本物と見分けがつきにくい情報や、意図的に作られたフェイクがあふれている。今回の「チャネケ騒動」は、改めて情報の真偽を見極めることの重要性を教えてくれる事例と言えるだろう。それにしても、まさかあの不気味な声の主が、愛嬌のある（？）ハイラックスだったとは…。驚きである。

参考：Coast to Coast AM、Sharon A. Hill、ほか