2023年初ネッシーが撮影される! しかし、公式記録には認められない事情が…

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画像は「Getty Images」より

 UMAの代表格ネッシー。スコットランドのネス湖に潜むとされる怪物だ。

※ UMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とは未確認生物を意味する和製英語。未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。物語、伝説、噂話などで語られる生物であるため、科学的な対象ではなく、“オカルト”に分類される。英語圏で、未確認生物はCryptid (クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(クリプトズーロジー、暗号生物学)と呼ばれるのが一般的。

 先日、TOCANA及びアトラスでは、今年に入ってからネッシーが一度も目撃されていないという現地からの報告を伝えたが、ようやく目撃報告があった。

 2月末、アイルランドに住むベテランネッシーハンターEoin O’Faodhagain氏が、ネス湖の宿泊施設であるShoreland Lodgesに設置されたライブカメラ映像を確認中、水面を横切るように動く奇妙な波が生じているのを確認。「自分が見ているものが信じられなかった。しかも、すべてがあっという間だった」と驚いた様子で話している。

 O’Faodhagain氏は、そのときの映像を記録することに成功。問題の生物が映ったとされる瞬間を公開している。映像の18秒あたりで、「何かが表面で数秒間動き、その後2つの影によるものと思われる航跡が水面下で2列に動いていくのが見える」という。

 また、動画開始から9秒たった時点で水面に「大きな白い丸い乱れ」が発生。これは魚が飛び跳ねたにしては大きすぎる、と主張している。「体は見えないかもしれないが、自然現象では説明できない明確な動きが水面下にある」とO’Faodhagain氏は考察している。

 しかし、この2つの映像が本当にネッシーを撮影したものだと認定されるかは不明だ。というのも、2022年にネッシーの目撃報告について方針変更がなされ、ウェブカメラ経由の報告については「未知の生物の明確な姿や顔が写っている映像」によるものしか認めないことになったからだ。

 ウェブカメラだと遠隔地でもリアルタイムに目撃できるという利点はあるものの、映像が粗く、判別がつきにくいものもあった。実は昨年3月にもO’Faodhagain氏は「2002年最初のネッシーをウェブカメラで確認した」と証言していたが、その日にネス湖にいた人から「ネッシーではなくカヌーに乗っていた人の可能性が高い」という証言が出たため、目撃情報の登録を抹消された。

 現時点では、「公式ネス湖の怪物目撃登録」は、O’Faodhagain氏のどちらの映像も公式記録として認めていない。しかし、ネッシーハンターらのコミュニティでは、「今年最初のバーチャルな目撃例」という声もあがっている。

参考:「Coast to Coast AM」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=加藤史紀(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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