ビル・ゲイツが語る未来「人類の支配は10年以内に終わるかもしれない…でも、それでいい」

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人間の“独占領域”はAIに明け渡される

 マイクロソフト創業者ビル・ゲイツは、AI(人工知能)の進化がもたらす未来について、今後10年以内に「人間の支配の時代が終わる」と語っている。ただし、それは悲観的な意味ではない。むしろ彼は、その変化を歓迎している。

 ゲイツが懸念しているのは人類が不要になることではない。彼の見立てでは、AIが今後、人間にしかできなかった数多くの仕事をより迅速かつ効率的に担うようになり、医療や教育といった分野に劇的な変革をもたらすという。例えば、世界中の誰もが“優れた医師”や“熱心な教師”の知識やスキルを無料で享受できるようになる未来だ。

 これは単に業務の自動化にとどまらない。AIは、これまで知識や人的リソースの不足から放置されてきた社会的課題に、光を当てる可能性を秘めている。ゲイツは「これは新たな知の時代の幕開けだ」と語る。

AIが社会の“格差”を埋める?

 ゲイツは2024年にLinkedInの共同創業者リード・ホフマンとの対談でも、AIの進化が医療や教育の格差是正に貢献する可能性を強調していた。

 たとえば、医師が不足している地域でも、AIが24時間365日、個別に診断やアドバイスを提供できる時代が来るという。また教育現場では、AIが生徒の進捗を細かく分析し、教師にその情報を提供することで、学習支援の質が飛躍的に高まると見ている。

 もちろん、「機械に任せてしまって本当にいいのか?」という懸念もある。アメリカのコメディアンであり作家のスティーヴン・コルベアは番組内で、人間関係の温かさや共感力といった“非効率だけど大切なもの”が失われるリスクを指摘。心理学者ハーロウの“代理母実験”を引き合いに出し、AIには人間の“ぬくもり”を真似ることはできても、完全に代替はできないのではないかと問いかけた。

 これに対してゲイツは、AIが優れた医師や教師から「人間との接し方」を学ぶことができると反論。人間の代わりにはならないが、補完し、支える存在にはなれるという立場を示した。

未知の領域に突入した人類

 とはいえ、ゲイツ自身もAIの進化には慎重な姿勢を見せている。「これは完全に新しい領域だ。うまく制御できるのかどうか、まだ誰にも分からない」と語るように、その未来には期待と不安が入り混じっている。

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 彼が言うように、かつては巨大で遅かったコンピューターも、今やスマートフォンの中で世界とつながる存在となった。かつては人間が担っていた“計算”という仕事も、今では機械に取って代わられている。しかし、それでも人類は不要にはならなかった。

 ゲイツの予測する未来は、「人間が不要になる世界」ではなく、「人間の時間がもっと価値あることに使われる世界」である。AIは、我々の人生から“面倒な仕事”を取り除き、より創造的で人間的な活動へと導くパートナーになりうるのだ。

 AIが支配する未来は、恐れるべき終焉ではなく、人類の可能性を拡張する始まりかもしれない──少なくともビル・ゲイツは、そう信じている。

参考:Popular Mechanics、ほか

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