デロリアンが飛んだ“あの未来”に、我々は生きているのか。『BTTF』公開40周年、現実になったアイテム

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イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

 今年40周年を迎える映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だが、英紙「Daily Star」によればこの40年を経て映画の中の未来の10アイテムが現実のものになったという――。

1.空飛ぶ車

 タイムマシンである「デロリアン」は、第1作の終わりに大空に飛び立ち2015年の未来へ向かった。

 今年初め、アメリカのアレフ・エアロノーティクス社は、垂直離陸して上空を滑空する新型の空飛ぶクルマを披露した。約30万ドル(約4500万円)のこの空飛ぶクルマには数千件の予約注文が入っているという。

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画像は「YouTube」より

2.ゴミから作られた燃料

 第1作の最後のシーンでは、ブラウン博士がバナナの皮や空き缶などのゴミを燃料としてデロリアンに補給している。

 ご存知のように有機廃棄物から作られたバイオ燃料は実現しており、現在イギリス政府はリサイクル炭素燃料の生産と消費を支援している。

3.ビデオ通話

 2作目では中年のマーティ・マクフライがダグラス・ニードルズにビデオ通話でいかがわしい商取引に誘われ職を失う。

 言うまでもなく現在、ビデオ通話は友人とのチャットから同僚とのコミュニケーションまで、日常生活に欠かせないものになっている。

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画像はUnsplashChris Montgomeryより

4.生体認証

 2作目では2015年の世界で人物の身元を確認するために指紋と目のスキャンが使用されている。

 今日のスマホユーザーの多くは指紋認証でデバイスのロックを解除しており、網膜認証についてはまだそれほど一般的ではないものの、MI6やCIAなどの諜報機関や世界中のトップレベルの政府機関で使用されている。

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Image by Susanne Plank from Pixabay

5.ドローン

 犬の散歩をするドローンからアメリカの新聞「US Today」のドローン撮影まで、空飛ぶロボットはこの映画で描かれる21世紀に欠かせない存在となっている。

 今ではドローン撮影は普通に行われるようになったことに加え、世界中の紛争での軍事利用されるなどあらゆる分野でドローンが使われている。

6.オンラインバンキングとタブレット端末

 30年後の未来に旅したマーティは、タブレット端末を使ってヒルバレーの時計塔を復活させるために電子決済を行うよう求められる。

 今やキャッシュレス決済とオンラインバンキングが当たり前になり、現金での支払いは取引の10%程度にとどまっており、あらゆることがタッチスクリーンで行われるようになっている。

7.自動で靴紐を結ぶスニーカー

 劇中には自動的に靴紐を結ぶナイキのブーツや、自動的に乾いて着用者にぴったり合うように調整されるジャケットなど、未来の衣服を身に着けたマーティが感激するシーンがある。

 ナイキは2016年に「パワーレースアップ」機能を備えた「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にインスパイアされた「Nike Mag(ナイキマグ)」を世界限定で89足発売した。映画ほどの見事さはないもののきわめて巧妙なギミックが実現している。

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画像は「YouTube」より

8.スマートグラス

 映画の中のさまざまなキャラクターは、テレビを見たり電話をかけたりするためのスマートグラスを装着している。

 今日ではVRヘッドセットやスマートグラスが広く普及しており、Appleはテレビ視聴やビデオ通話など、同様の機能を備えた「Vision Pro」を昨年リリースしている。

9.ホバーボード

 作中の象徴的なシーンでは、マーティが町のいじめっ子グリフ・タネンからホバーボードで逃げるが、ホバーボードは池の上で止まってしまう。

 残念なことにホバーボードはまだ実現していないが、電動キックボードの普及などは進んでいる。

10.調理家電

 劇中では「フードハイドレーター」のおかげで、小さな冷凍食品のような食材をフルサイズの熱々のピザにして楽しんでいる。

 現代の家庭では油を使わずに揚げ物が作れるエアフライヤーなどの先進的な調理家電が普及しており、今後も画期的な新製品が考案されるだろう。

参考:「Daily Star」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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