バチカンは“神の目”を持っていた!?過去の全てを見通す禁断の装置「クロノバイザー」は実在したのか

バチカンにあると噂されている過去を目撃できるという謎の装置「クロノバイザー」とは――。バチカンではこの装置を使って今も過去の出来事を垣間見ているのだろうか。
■バチカンの秘匿神器“クロノバイザー”とは

1972年5月2日、イタリアの新聞が「過去を写真に撮る機械がついに発明された」という刺激的な見出しの記事を掲載し、世界に衝撃を与えた。
ニュース記事によれば、数十人の科学者が、過去を写真に撮り、さらにはイエス・キリストに直接関連する重要な歴史的記録を目撃することさえできる装置を開発したという。
この装置はクロノバイザー(Chronovisor)と呼ばれ、イタリア人の物理学者で聖職者でもあったペレグリーノ・マリア・エルネッティ神父が率いる科学者チームによって1950年代から開発が始められたといわれている。
クロノバイザーは多数のアンテナを備え、貴重な合金、冷陰極管、いくつかのダイヤル、レバーのみで構成される比較的小型の物体であるという。
エルネッティ神父の報告によれば、この装置を使用する者は誰でも、特定の場所や重要な出来事を記録したり、歴史上の著名な人物を追跡したりすることができるという。
エルネッティ神父はクロノバイザーを使用して重要な歴史的出来事を目撃しているといわれ、その中でも最も重要なのはキリストの磔刑だ。そしてこの時に撮影したとされるキリストの写真が残されている。

さらにソドムとゴモラの滅亡や、紀元前753年のローマ建国などの主要な歴史的出来事を目撃し、ナポレオンやローマの哲学者キケロという歴史的人物の生前の姿を目視したという。
話を聞けば驚くしかないクロノバイザーだが、エルネッティ神父と彼のチームが自主的に装置を解体することを決めたのは、この装置は過去にいつでもどこでもアクセスできるため、悪人の手に渡れば「世界がかつて見たことのない最も恐ろしい独裁政権」が生まれる恐れがあったからだという。
この興味深い装置は解体されたものの、破壊はされなかったと言われており、解体されたクロノバイザーはバチカンのどこかの部屋の一つに保管されているとの根強い噂もある。

興味深いことに、エルネッティ神父は1994年4月に亡くなる前に、この装置は本物であると主張する手紙を書いている。
手紙ではクロノバイザーが撮影した十字架上のイエス・キリストの写真は本物だとの主張もあった。その写真には、ひげを生やした男が天を見つめる悲しげな表情が写っていたが、一部の批評家はその写真はペルージャの教会にあるイエス像の複製だと主張している。
さらに死の間際の1994年、エルネッティ神父は「教皇ピウス12世は、この装置が非常に危険であるため、いかなる詳細も公表することを禁じました。人間の自由を束縛する可能性があるからです」とも述べている。
1988年、バチカンは「このような特性を持つ機器を使用する者は破門される」という警告を発している。クロノバイザーがそもそも存在していないのなら、それは不必要な警告であり疑惑を禁じ得ないだろう。
はたしてクロノバイザーはバチカンが社会から隠蔽している門外不出の“神器”の一つなのだろうか。教皇レオ14世の下で新体制がはじまったばかりのバチカンだが、このクロノバイザーに関連する情報も気に留めておきたい。
参考:「Ancient Code」ほか
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2024.10.02 20:00心霊バチカンは“神の目”を持っていた!?過去の全てを見通す禁断の装置「クロノバイザー」は実在したのかのページです。バチカン、都市伝説、タイムマシン、クロノバイザーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで