ハリウッドに激震!初の“AI女優”誕生にスターたちが「ふざけるな!」と猛反発

華やかなハリウッドの世界に遂に“AI女優”が加わるのか――。生成AIが作り上げたニューフェイスが業界に波紋を呼んでいる。
■ハリウッドに“AI女優”が登場!
生成AIによるアイドルやタレントはすでに多方面で活躍しているが、遂にハリウッドにも“AI女優”が誕生した。
ハリウッドの次世代を担う女優として大いに期待されている女優、ティリー・ノーウッドは“AI女優”であることから、多くの映画スターたちが困惑しているようだ。
「次のスカーレット・ヨハンソン」と呼ばれているティリー・ノーウッドが先日開催されたチューリッヒ映画祭で“お披露目”され、複数のエージェントが彼女と契約しようと相争っていると報じられている。
ハリウッドスターたちは“AI女優”に脅威を感じているのか、続々と否定的なコメントをしている。
『スクリーム』の女優、メリッサ・バレラはインスタグラムに「そんなこと(AI女優と契約)をするエージェントに所属する俳優さんはみんな退所してほしい」と投稿した。
『マチルダ』で主人公を演じたマーラ・ウィルソンは「では、彼女を作り上げるために顔を合成された何百人もの若い女性たちはどうなったのですか? 彼女たちを雇うことはできなかったのですか?」と疑問を挟む。
エミリー・ブラントはこの作品を「恐ろしい」と評し、一方、ウーピー・ゴールドバーグはそれを「5000人の俳優とともに作り上げたもの(映画界)と対峙しているようなものです」と説明した。
『ファンタスティック4』でギャラクタス役を演じたラルフ・アイネソンはXに「F*** Off」と投稿し率直な感情を表明する。
“AI女優”のノーウッドは現在、テレビと映画の未来であると主張するAIタレントスタジオ「Xicoia」に所属している。
これまでのところ、ノーウッドが主演したのは『AI Commissioner』というタイトルの生成AIによるコメディタッチのショートムービーの1本だけである。

ショートムービーの公開日にノーウッドはFacebookのページに「私はAIによって生成されたのかもしれないけど、今とてもリアルな感情を味わっています。次に何が起こるのかとても楽しみです!」と書き込んでいる。
テレビや映画業界の関係者のほとんどはノーウッドを大きな脅威とみなしているようだ。
“AI女優”は、高額な報酬を要求せず、24時間365日働き、自尊心がなく、年をとることもなく、癇癪を起こして制作を遅らせたりすることもないとなれば、生身の人間からすれば確かに脅威ではある。
「Xicoia」の設立に関わった女優のエリーネ・ファン・デル・フェルデンはインスタグラムに「彼女は人間の代わりではなく、創造的な作品、芸術作品なのです。彼女以前の多くの芸術形式と同様に、彼女は話題を呼び、それ自体が創造力の力を示しています」と書き込み否定的な見解に反論している。
彼女は、“AI女優”は、アニメーション、人形劇、CGIなど、長年にわたるほかの表現手法と比較されるべきであり、新たな可能性を切り開くものであるとの持説を表明する。
声優の世界でも“AI声優”は問題視されているが、ハリウッド映画で“AI女優”が主役を張る日は、生成AIの普及の一里塚になることは間違いないのだろう。
複数のエージェントがノーウッドの獲得に動いているということは、当然だがそれなりにお金が動いていることでもある。ともあれノーウッドの初のハリウッド作品に注目してみたい。
参考:「Daily Star」ほか
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