AARO(全領域異常解決局)が公開したUFO動画が「ガッカリすぎる」と話題に。正体はただの鳥?

米国防総省(ペンタゴン)の全領域異常解決局(AARO)が、透明性をアピールするかのように新たなUAP(未確認異常現象)動画を3本公開した。しかし、その内容は多くのUFOファンを落胆させるものだった。
公開されたのは、2024年にヨーロッパで撮影された映像などだが、そのうち1本は公式に「鳥の群れ」と断定されている。残りの2本については依然として説明がつかない「未解決」の状態だが、画質の悪さや情報の少なさが際立っている。
「物理的な物体だが、特筆すべき点はない」
まず1本目の動画「PR-018」は、米欧州軍のプラットフォームに搭載された赤外線センサーが捉えたものだ。AAROはこれを「物理的な物体である」と高い信頼度で認めている。ここまでは良い。しかし、その後の説明が拍子抜けだ。「その形状、挙動、性能には特筆すべき点がなく、これ以上の分析は不要」と結論付けているのだ。つまり、「正体不明の物体だが、調べる価値もない」と言っているに等しい。
2本目の「PR-017」はさらに不可解だ。2024年1月1日にヨーロッパのどこかで携帯電話によって撮影された短い映像だが、画質が悪すぎて何も分からないという。何が映っているのか、どう動いているのかさえ不明だが、「UAPの傾向分析の一部」としてアーカイブされた。
そして3本目の「PR-016」は、先述の通り「解決済み:鳥」である。これが唯一の明確な答えだった。
透明性のパラドックス
AAROの使命はデータの質を向上させ、安全保障上の脅威を軽減することだとされている。しかし、公開されるのは常に低画質の不鮮明な映像ばかりで、核心に迫るような高解像度のデータや、衛星画像などは一切出てこない。
「すべてはゴミだ。高精細な黒い三角形のUFOや、ヴァンデンバーグ空軍基地での遭遇映像を見ることは決してないだろう」と、失望の声も上がっている。
物理的な実体を持ちながら正体が分からない物体が、アメリカやヨーロッパの空を飛び回っているという事実は変わらない。今回の動画公開は、市民を安心させるどころか、「政府は重要な情報を隠しているのではないか」という疑念を深める結果となってしまったようだ。
最新鋭の軍事技術を持っているはずなのに、なぜUFOを撮るときだけガラケーのような画質になるのだろうか。これこそが最大のミステリーかもしれない。
参考:Espacio Misterio、ほか
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2024.10.02 20:00心霊AARO(全領域異常解決局)が公開したUFO動画が「ガッカリすぎる」と話題に。正体はただの鳥?のページです。UAP、全領域異常解決局、AAROなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで