死は「一瞬」ではない!? 医師の宣告から90分後も脳は動き続けている… 最新研究が提唱する“交渉可能な死”とは

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 死は、果たして「一瞬の出来事」なのだろうか。それとも、私たちが知らないだけで、肉体が機能を止めた後も意識は静かに彷徨い続けているのだろうか。

 最新の科学研究が、これまでの死生観を根底から覆す、あまりに過激で魅力的な結論を導き出した。アリゾナ州立大学の研究チームによれば、死は「不可逆な境界線」ではなく、交渉可能な、つまり「引き返せる余地のあるプロセス」であるというのだ。

 死んだらおしまい、という考え方はもはや古いのかもしれない。脳が沈黙したその先にも、私たちの「意識」は確かに存在している可能性がある。

心停止後も続く「脳のスパイク」

 アリゾナ州立大学のアンナ・ファウラー氏は、数十件に及ぶ臨死体験や心肺停止時の脳活動に関する研究を精査し、驚くべき事実を公表した。

 心臓発作から生還した人々の約20%が、脳が機能停止していたはずの期間に「明確な意識体験」をしていたと証言している。さらに、死にゆく人間や動物の脳波を測定したところ、通常の覚醒時を遥かに上回るレベルの「活動の急上昇(サージ)」が記録されたのだ。

 これは肉体が力尽きようとする最後の瞬間に、脳が現実世界よりも「リアルな何か」にアクセスしている証拠とも取れる。日本の仏教で言う「走馬灯」も、実はこの脳内の爆発的なエネルギー放出が見せている景色なのかもしれない。

「死」の宣言から90分後の思考

 これまで医学界では、心臓が止まり血流が途絶えた瞬間を「死」と定義してきた。しかし、最新の知見はその定義を揺るがしている。

 ファウラー氏は、アリゾナで開催された科学会議(AAAS)でこう語っている。

「死は瞬間的なイベントではなく、数分から数時間にわたって展開されるプロセスです。死の宣言から実に90分後であっても、脳内ではニューロンが発火し続けていることが研究で示されています」

 つまり、医師が「ご臨終です」と告げ、家族が涙を流しているその瞬間、本人はそのすべてを「聞いている」可能性があるのだ。ニューヨーク大学のサム・パルニア博士の研究でも、心停止から1時間経過しても、思考や記憶、意識に関連する脳波のスパイクが確認されたケースがある。

交渉可能な「死」というコンディション

 この研究の最も革命的な点は、死を「再定義」しようとしていることだ。ファウラー氏は、死を「Gradual, interruptible process(段階的で、中断可能なプロセス)」と呼んでいる。

 もし死が一方通行の壁ではなく、緩やかな下り坂のようなプロセスであるならば、蘇生技術の進歩によって、その「坂道」を逆戻りさせる(交渉する)ことが理論上可能になる。これは救急医療だけでなく、臓器移植のタイミングや倫理的な議論にも、極めて重大な影響を与えることになるだろう。

 一見すると荒唐無稽なSFの話のように聞こえるが、現実に「死後」の時間を科学が解き明かし始めている。

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真実は「変容」の中に

 私たちはこれまで、死を「光が消える瞬間」だと思ってきた。だが、科学が指し示しているのは、死とは生命のスイッチが切れることではなく、意識の「変容」の始まりであるという可能性だ。

 考えてみると、肉体という器が壊れても、中身である意識がしばらくの間そこに留まっているというのは、古今東西の怪談や霊的体験とも奇妙に一致する。

 死はもはや絶対的な境界線ではないのかもしれない。科学がこの「交渉の余地」を完全に解明したとき、人類は本当の意味で死の恐怖から解放されるのか、あるいはさらなる深淵を覗き込むことになるのか、今後もその推移を注視していきたい。

参考:Daily Mail Online、ほか

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