“無能”だと思われたくないから隠している? 米政府がエイリアンの証拠を出さない“情けない理由”とは

ドナルド・トランプ大統領に対し、UFO情報の全面公開を求める圧力が日増しに強まっている。
「全ての情報を公開する」と豪語したものの、具体的な時期を明言しないままのトランプ氏。そして、「エイリアンは実在するが、私は見たことがない」と意味深な発言を残したバラク・オバマ元大統領。
この政治的な駆け引きの裏で、科学界の異端児であり世界的権威でもあるハーバード大学の天体物理学者、アヴィ・ローブ教授が衝撃的な見解を示した。
彼によれば、アメリカ政府はすでに地球外起源の証拠を掴んでいる可能性があるという。しかし、それを公開しない理由は「国家機密だから」というカッコいいものではない。単に「無能だと思われたくないから」だというのだ。
「わからない」と言えない米軍のジレンマ
ローブ教授は英紙「Daily Star」の取材に対し、こう語っている。
「彼ら(米政府)はすでに地球外起源の異常な物体を探知しているかもしれません。その場合、物質やデータは手元にあるはずです。公開するかどうかは大統領次第ですが……」
教授が指摘するのは、米軍と政府が抱えるメンツの問題だ。
「オバマ氏は『証拠は見たことがない』と言いました。しかし、彼らは単に確信が持てないだけかもしれません。あるいは、敵対国の兵器かもしれないと疑っている可能性もあります」
そして、ここからが核心だ。
「もし彼らが『空にある物体が何なのかわからない』と認めてしまえば、無能さをさらけ出すことになります。米国民は空の防衛のために莫大な税金を軍に支払っているのですから、『なぜ解明できないんだ? 金返せ!』となるわけです」
世界最強を自負する米軍にとって、それは許されない失態なのだろう。だからこそ、わからないものは「なかったこと」にする。この隠蔽体質こそが、UFO情報のブラックボックス化を招いている最大の要因かもしれない。
太陽系への来訪者は「偶然」見つかっただけ
ローブ教授といえば、2017年に太陽系を通過した天体「オウムアムア(’Oumuamua)」が地球外文明の探査機である可能性を主張したことで知られる人物だ。彼は、我々が認識しているよりもはるかに多くの「恒星間訪問者」がすでに地球に来ていると考えている。
これまでに確認された恒星間天体(太陽系外から飛来した物体)は、以下の3つだけだ。
1I/オウムアムア(2017年)
2I/ボリソフ(2019年)
3I/ATLAS(昨年、太陽から約2億1000万キロの距離を通過)
しかし教授は、これらは「たまたま太陽に照らされて見えただけ」に過ぎないと指摘する。
「2017年以前にも、3I/ATLASのような物体は何度も来ていたはずです。我々の望遠鏡は秒速数万キロで動く物体しか捉えられません。もし光速の10分の1、つまり人類最速のロケットの10倍の速さで移動する物体があれば、速すぎて見逃してしまうのです」

オウムアムアの異常性と「技術的起源」の可能性
ローブ教授が特に注目しているのは、これらの天体が見せる「不自然な挙動」だ。
オウムアムアは太陽の重力だけでは説明がつかない加速を見せ、その形状も「幅に対して長さが10倍もある」という極端に細長い、葉巻型あるいはパンケーキ型だった。自然界の岩石としてはあまりに不自然だ。また、3I/ATLASも惑星の軌道面に沿って飛来している点が興味深いという。
「私が関心を持っているのは、これらが技術的な起源を持つものかどうかです」と教授は語る。
さらに、「一部の恒星間物体は地球に衝突する可能性もあります。そうなれば探査隊を送って調査できます。物体を直接調べることでしか、その正体はわかりません」と、SF映画さながらの回収ミッションにも意欲を見せる。
人類は今、新たな時代に入ったとローブ教授は言う。
「これからは新しい物体を探すだけでなく、既存の観測データの中から『人工的な異常』を見つけ出す時代です」
米政府が「無能」のレッテルを恐れて沈黙している間に、空の彼方から次なる訪問者が猛スピードで近づいているのかもしれない。トランプ大統領がその重い口を開くのが先か、それとも科学者たちが決定的な証拠を突きつけるのが先か。宇宙との接触は、意外な形で幕を開けることもあるかもしれない。
参考:Daily Star、ほか
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