【衝撃】インドの男性、銀行口座解約のため姉の遺体を掘り起こして3キロ運ぶ

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Image by Alois Hausegger from Pixabay

 インドで、「本人が来ないと手続きできない」と銀行側に繰り返し断られた男性が、亡き姉の遺体をから掘り起こして銀行まで運んだ――。そんな衝撃的な事件が現地ニュースで報じられ、国際的にも注目を集めている。

「本人を連れてこい」→連れてきた男

 舞台はインド東部オディシャ州ケオンジャール地区にある、オディシャ・グラミン銀行のマリポシ支店。今年1月、病気で亡くなった姉の口座からお金を引き出そうとしたジーツ・ムンダは、何週間にもわたって銀行に通い続けた。

 引き出そうとした金額は、約1万9300インドルピー。日本円にすればおよそ3万円前後に過ぎない。

 ところが銀行側は「口座名義人本人がいないと手続きできない」と繰り返したという。姉はもう死んでいる、と説明しても同じ返答だった。後の報告では「死亡診断書などの書類を提出してほしい」と案内されていたともされているが、問題はジーツが書類取得の手続きを理解できなかった点にある。

 4月27日(月)、ついに限界を迎えたジーツは村の共同墓地へ向かい、姉の遺体を掘り起こした。布に包んだ遺体を肩に担ぎ、およそ3キロの道を歩いて銀行へと向かったのだ。

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画像は「Daily Mail」より

銀行前に遺体を置いた男の「抗議」

 銀行に到着したジーツは、入口前に遺体を置いた。当然ながら行員も客も騒然となり、すぐに警察が呼ばれた。パタナ警察署の警官が現場に駆けつけ、事態を収拾した。

 地元テレビ局はビニールのようなもので部分的に包まれた遺体を肩にかけるジーツの映像を報道。骨が見える脚が画面に映り込んでいたとされ、視聴者に強い衝撃を与えた。

 警察によると、ジーツはディアナリ村出身の貧しい部族系住民であり、銀行の規則や法的手続きに関する知識が乏しかった。担当した警官はこう述べている。

「彼は文字が読めない部族の男性で、法定相続人や受取人の指定といった手続きを知らなかった。そして銀行の職員もその手順を十分に説明していなかった」

 ジーツ本人は地元記者にこう語った。「もう我慢の限界で、墓を掘って姉の遺体を死の証明として持ってきた」。その言葉には、どこか悲しいほどの純粋さがある。

「飲酒していた」vs「説明不足だった」――銀行と警察の言い分

 銀行側はその後、公式声明を発表。「遺体を持参するよう職員が求めた事実はない」と否定したうえで、「ジーツは酩酊状態で来店し、騒ぎを起こした後に遺体を持ち込んだ」と主張した。書類の提出を求めたのは通常手続きに従ったものだ、とも述べている。

 一方で警察側は、銀行が手続きを十分に説明しなかったことが問題の一因だったと指摘しており、両者の見解は食い違っている。

 どちらが正しいにせよ、このような事態が起きてしまったという事実は重い。その後、当局が介入して必要書類を発行し、口座の資金は法定相続人に支払われたという。また遺体は警察立ち会いのもと、改めて埋葬された。

 インドでは出生・死亡の届け出が法律上は義務づけられているが、農村部では書類の整備が追いついていない現実がある。特に識字率が低い地域や部族系住民にとって、役所や銀行の手続きは高い壁となることが少なくない。

 3万円ほどのお金を受け取るために、男は姉の墓を掘り返すしかなかった。そこにあるのは、個人の「非常識」ではなく、制度と現実の間に広がる深い溝だ。日本でも「お役所仕事」という言葉があるが、これは笑い話にすらならない。

参考:Daily Mail、ほか

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