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――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!

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画像は「IMDb」より引用

『驚異! 女奴隷の国』
1974年・アメリカ
監督/ロバート・ガードナー

 ここ数回にわたって「辺境部族もの」「性の歴史もの」「超常現象もの」と、現在のテレビ地上波では放送されそうにないモンド映画の様々なバリエーションをお送りしてきた。それらが日本で劇場公開されたのに対し、タイトルからして危険な香りのするこの作品は日本未公開作品である。視聴するには、DVD化されていないため1989年に徳間コミュニケーションから発売されたVHSビデオを探すしかない。

 作品の内容に触れる前に、まず「奴隷」という表現について前置きを。「奴隷」はメディアで完全に使用を禁止されているわけではないが、ケースによって過去に微妙な問題を起こしている。例えば、1990年代に若い世代に見直されてリバイバルブームを起こした奥村チヨの往年の大ヒット曲『恋の奴隷』(69年)。この曲で一躍スターとなった奥村チヨは1969年のNHK紅白歌合戦に初出場を果たすが、巨匠なかにし礼による過激な歌詞がNHKの内部規定に違反するため、他の曲を歌わされる事態となった。

 また、1991年に発売されたコンピュータゲーム『スーパーロボット大戦』は、1970年代から現在までの人気ロボット・アニメの原作設定を損ねないように配慮されつつ同一世界観でコラボさせた、ファンにとっては夢のような超人気ゲームだ。だが、同シリーズに起用された『超電磁ロボ コン・バトラーV』に登場する敵の生物兵器「どれい獣」が、CERO(コンピュータ・エンターテインメント・レーティング機構)の倫理規定に抵触し、名称の使用がNG。CEROとは、家庭用ゲームソフト及びパソコンゲームを対象とした表現の倫理規定(暴力、性描写など)の策定及び審査を行い、主に商品の対象年齢を決定する機関だ。

 このように取り扱い注意な「奴隷」に「女」が加わり、さらに危なくなった『驚異! 女奴隷の国』。いったいどんな内容なのか、簡潔に紹介しよう。

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画像は「Robert Gardner」より引用

 エチオピア南西部に住む少数民族のハマール族。部族を代表するひとりの女性(年齢不詳。大まかに20~40代)が語り部として、ハマール族の女について語り出す。進行役のナレーターは、『ハクション大魔王』の大魔王や『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造の声優、『スター・ウォーズ』のダース・ベイダーやテリー・サバラスの吹き替えでおなじみの大平透

 ハマール族の男どもは性器を丸出しに放り出し、ほとんど働かずに遊んで暮らす。一方、基本トップレスの女たちは幼い頃から男のパシリをやらされ、理由もなく鞭で打たれ、拳で殴られる。一生奴隷としてこき使われるのがハマール族の女なのだ。

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