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“女人だけの島”というと、何を想像するだろうか。因習にとらわれ外界から遮断された絶海の孤島、はたまた、ギリシア神話の戦闘民族「アマゾネス」のような勇ましい女性が闊歩する未開の地――。だが、中欧エストニアのキフヌ島は、そんなダークなイメージを笑い飛ばすほど明るい。ヨーロッパのおとぎ話に出てくるような牧歌的風景の中、400名の女子たちが歌い踊りながら、日々を暮らしている。まさに、地上最後の楽園なのだ。

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画像は「Wikipedia」より

■女たちだけで島の共同生活を切り盛り

 オルタナティブ・ニュースサイトの「Oddity Central」(11月28日付)によると、バルト海に浮かぶエストニア共和国のキフヌ島は、本土西岸から約11kmしか離れていないにもかかわらず、その風変わりなライフスタイルで異彩を放っている。ほぼ女性しか住んでいないのだ。

 彼女たちは、おそらく世界でもめずらしい母権性社会の生き残りといえるかもしれない。だが決して、男嫌いとか男性不信によりこうなってしまったというわけではなく、島の社会規範に従っているに過ぎない。

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画像は「YouTube」より

 キフヌ島は昔から漁業が盛んで、男たちは皆、数カ月の間、島を留守にする。その間は女たちだけで切り盛りしなければならず、これを何世紀にもわたって繰り返してきたのだ。子を産み育て、農作業をし、そして島の行政も取り仕切ってきたという。島のコミュニティ代表で「キフヌ文化スペース財団」の理事長を務めるメア・マータスさんは語る。

「男性たちは、いつも島から遠く離れています。これが私たちを非常にタフで、自立させることになったのでしょう」

 残念なことに、ここにも近代化の波は容赦なく打ち寄せている。若者たちは、より良い教育や仕事を求めていったん島を去ると、戻ってくることが少ないというのだ。マータスさんも、このユニークな文化がいつか絶えてしまうのではと懸念している。

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