殺人事件の犠牲者が語る!?歴史に残る有名殺人事件の“怨霊”エピソード

 殺人事件で突然、そしてむごたらしく殺された人々。彼らの魂は、この世に霊としてとどまっているのだろうか――?

■シャロン・テート

シャロン・テートは、1969年にチャールズ・マンソンのカルトのメンバーによって残忍に虐殺された5人のうちの1人だった 画像は「Wikipedia」より

 シャロン・テート(26歳=当時、以下同)は、1969年にロサンゼルスの豪邸で、チャールズ・マンソン率いるカルトメンバーによって惨殺された。テートは、妊娠8カ月であった。

 他にもシャロンと一緒にいた友人のアビゲイル・フォルガー(25歳)、ボイテック・フリコウスキー(32歳)、ジェイ・セブリング(35歳)、スティーブン・ペアレント(18歳)も血祭りに上げられた。

 殺人者の一人、チャールズ・“テックス”・ワトソンは、「俺は悪魔で、悪魔の仕事をするためにここにいる」と、怯える被害者に告げたという。

 その後、惨殺事件の現場となった豪邸は取り壊されたが、ある女性は、かつてその家が建っていた辺りを歩く、血を流した妊婦の姿を見たと証言した。

 現場近くの家に住んでいたビジネスマンのデビッド・オマーンは、奇妙な声と足音を聞いたり、被害者のジェイの霊が自分のベッドの足元に立っていたのを見たともいう。

■黒い目の幽霊

 1960年代の英国で、まだ幼い女の子が車に乗せられ、その後、姿を消すという事件が続いた。まず1966年に、スタッフォードシャー郡の田園地帯であるカノックチェースの森で、2体の遺体が発見された。それは6歳のマーガレット・レイノルズと5歳のダイアナ・ティフトであった。

 そして事件の1年後には、7歳のクリスティン・ダービーの遺体が近くで発見された。女の子たちは首を絞められ、性的暴行を受けていた。

 大規模な捜査の後、39歳のレイモンド・レスリー・モリスが逮捕された。彼はクリスティンの殺人のみで有罪判決を受け、終身刑を宣告されたが、他の2人の殺害についても容疑者とされていた。

 殺害以来数十年が経つ今でも、カノックチェイスでは、黒い目を持つ子どもたちの霊が、しばしば目撃されている。中には、助けを求める叫び声を聞いた者もいる。

 霊の目撃者の一人であるミシェル・メイソンは、謎の子どもの写真を森の近くで撮ったといい、別の目撃者トム・バックマスターは、白い服を着た子どもの幽霊を撮影したと証言している。

■殺人者の手がかり

幽霊になって復讐を遂げた有名殺人事件の犠牲者7選! 「脳を食い尽くされる」「血を流したシャロン・テート…」恐怖の目撃談!の画像3
リサ・ポスルンズは7回刺され、喉を切られ、性的暴行を受けていた 「Daily Star」の記事より

 2002年11月、カナダのトロントにあるオフィスビルの一室で、不動産業者のリサ・ポスルンズ(38歳)の血まみれの死体が発見された。リサは7回刺されたうえ、喉を切られ、性的暴行も受けていた。当初、警察はオフィスの鍵を持っていた清掃員のルイ・マルケスを疑ったが、その後彼はDNAの証拠によって被疑者から除外された。捜査は行き詰まっていた。

 殺人の4カ月後、その清掃員マルケスは、リサが殺されたビルで黒い机を磨いていた。その時突然、机の表面に何かが映り込んだのを見て上を見上げた。そこには、リサの霊がいた。霊は何も言わずに、その机を指さしたが、マルケスはそれが手がかりだと感じたという。黒い机は、黒しか着ない元従業員のネルソン・デジェサという男のことを連想させた。マルケスは、警察にリサの霊が現れたこの一件を話すことに決めた。

 警察はデジェサを調べ、リサの下着に付いていた犯人のDNAと、彼のDNAが一致した。最終的にデジェサは、リサ殺害の罪で有罪判決を受けた。

■ロンドン塔の王子

pikousflickr.com, CC 表示 2.0, リンクによる

 ロンドン塔は、ヘンリー8世の処刑された妻、アン・ブーリンの亡霊が、自分の斬首された頭を持って現れることで有名だ。だが「呪われた」ロンドン塔は、他にも多くの幽霊が出現している。

 その中には、歴史的に有名な探検家で作家のウォルター・ローリー卿、火薬陰謀事件を起こしたガイ・フォークス、ロンドン塔に幽閉された9日間の女王ジェーン・グレイなど、その場で処刑された霊がロンドン塔にしばしば現れる。

 しかしその中でも最も悲劇的な幽霊は、弟のリチャード(9歳)と一緒に、12歳で殺害されたエドワード5世の幽霊に違いないだろう。彼らは叔父であるリチャード3世の命令で、ロンドン塔で殺害されたと言われている。

 後世、「血まみれの塔」と呼ばれた塔の階段で、手をつないでいる2人の男の子の幽霊が目撃されている。

 2017年に撮影された写真には、被写体の肩の上に小さな男の子が2人映っていたという。撮影者は、写真に写った2人の男の子が王子に非常によく似ていたこと、そしてその場に誰もいなかったことを証言している。

■アル・カポネを悩ませた亡霊

画像は「Wikipedia」より

 伝説的なアメリカのマフィアのボス、アル・カポネは、1929年2月14日聖バレンタイン・デーに、シカゴでライバル組織の7人のギャングを銃撃し、殺害している。カポネはこの件では逮捕を逃れたが、1931年に脱税の罪で投獄され、サンフランシスコ近くの悪魔島の異名をもつアルカトラズ刑務所に収監された。

 アルカトラズでは、銃撃事件の被害者の一人であったジェームズ・クラークの亡霊が、カポネを悩ませ始めた。囚人たちは、カポネが独房で「ジミー、出てってくれ!」と叫ぶのを幾度も耳にした。

 その後、カポネは健康状態が悪化しために釈放されたが、クラークの亡霊は彼を悩ませ続けた。カポネは霊から逃れようと霊媒師を呼びさえしたが、効果はなく、クラークの霊は1947年にカポネが48歳で死ぬまで彼を悩ませた。

■幽霊の告白

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連続殺人犯のテリー・チャイルズ 「Daily Star」の記事より

 連続殺人犯のテリー・チャイルズは、米カリフォルニアの森林地帯で、17歳のロイス・シガラを10発撃って殺害した。1987年にチャイルズは逮捕され、41年の刑を宣告されたが、彼は他に何件もの殺人を犯していた。

 その後30年間にわたり、犠牲者の幽霊は独房にいるチャイルズの前に現れ、彼は犠牲者の幽霊が「自分の脳を食い尽くす」と怯えた様子で語った。

 苦しんだチャイルズは、2007年のリンダ・アン・ジョゾビッチ殺人事件、1980年代のジョアン・マックの刺殺、そしてクリストファー・ホールを射殺したこと告白し始めた。その後、彼が罪を認めると亡霊はチャイルズの前から去ったという。

■復讐を求める吊された男

 1864年12月3日、アメリカ南北戦争終盤、メソジスト牧師のビル・スケトー(45歳)は、アラバマ州ニュートンの近くで暴徒によって縛り首にされた。

 暴徒は、牧師が南軍から脱走して北軍を助けていたという噂によってスケトーを誘拐したのだった。

 スケトーは木の枝に吊るされたが、暴徒たちは、彼をぶら下げるのには枝が十分に高くないことに気づき、スケトーの足下に穴を掘ってもう一度彼を吊るした。

 翌年、その凶行に及んだ暴徒たちが次々と突然死んだ。1人は馬から落ちて木にぶつかって死亡し、もう1人は沼で溺れ、3人目は雷に打たれて死んだ。

 多くの人が、スケトーの亡霊が彼らの死に一役買ったと信じた。何よりも不思議なことは、スケトーを殺した者たちが掘った例の穴が、埋めても埋めても再び現れ続けたことだった。

参考:「Daily Star」、ほか

 

※当記事は2021年の記事を再編集して掲載しています。

TOCANA編集部

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