一晩泊まると発狂するか、死に至る…!?英最恐物件「50バークレー・スクエア」とは

50 バークレー スクエアのイラスト 画像は「Wikipedia」より

 英国で最も呪われた家と言われる「50バークレー・スクエア(50 Berkeley Square)」。ロンドン、メイフェアの高級住宅街に佇むこの邸宅は、数々の不可解な死や悪魔的な出来事の舞台となってきた。

18世紀に建てられた「呪われた館」屋根裏部屋に潜む少女の霊

 1750年に建てられたこの壮麗な邸宅は、19世紀後半になってから、「ロンドンで最も呪われた家」として知られるようになった。歴代の住人や宿泊客が、謎の失踪を遂げたり、突然死したり、発狂したりする事件が相次いだのだ。

 超常現象研究家のバリ・ガイ氏は、「50バークレー・スクエアは、間違いなくロンドンで最も恐ろしい場所だ」と断言する。

 最も有名なのは、屋根裏部屋に出没するという若い女性の霊だ。叔父から虐待を受けた彼女は、最上階の窓から身を投げて自殺したと伝えられており、その苦悩に満ちた霊魂は、人々を恐怖のどん底に突き落とすという。

 目撃者たちは、白い幽霊のような姿や、奇妙な茶色の霧を見たという証言をしている。

屋根裏部屋に巣食う3つの霊 勇敢な挑戦者たちの末路

 屋根裏部屋には他にも2人の霊が出ると言われている。使用人に殺されたとされる子供の霊と、屋根裏部屋に閉じ込められ、ドアの穴から食事を与えられていたという若い男性の霊だ。彼は、ついには狂気に陥り命を落としたと伝えられている。

 長年にわたり、船乗りや貴族など、勇敢な、あるいは無謀な人々が屋根裏部屋で一晩過ごそうと試みてきた。しかし、彼らは恐怖のあまり部屋から逃げ出したり、発狂したり、謎の死を遂げたり、あるいは数年後に自殺したりと、悲惨な末路を辿っている。

呪われた家の真相は? 所有者が流した悪質な噂?

 しかし、この家の不気味な評判に懐疑的な人々は、1859年から1870年代初頭にかけて、この家に住んでいたトーマス・マイヤーズ氏の存在を指摘する。婚約者に振られたマイヤーズ氏は、家を手入れせず、昼間は寝て過ごし、夜になると家の中をガタガタと歩き回っていたという。もしかしたら、この家の呪われた噂はマイヤーズ氏が流した悪質なデマだったのかもしれない。

現在の50バークレー・スクエア By Spudgun67Own work, CC BY-SA 4.0, Link

1930年代以降、新たな怪奇現象は報告されず

 幸いなことに、1930年代以降、新たな怪奇現象は報告されていないそうだ。「50バークレー・スクエア」の屋根裏部屋で一晩過ごしてみたいという人もいるかもしれないが、残念ながら、現在この物件は一般公開されていない。

 ちなみに、隣接する「48バークレー・スクエア」が2008年に売りに出された際には、100万ポンド(約1億8000万円)の値がついたという。

 真実がどうであれ、この家はロンドンで最も呪われた場所としての伝説を今もなお語り継いでいるようだ。

参考:Mirror Online

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