トカナ > 心霊 > 英“幽霊狩り”会社が経営するいわくつき「事故物件」がヤバイ！

英“幽霊狩り”会社が経営するいわくつき「事故物件」がヤバイ！ガチの心霊体験を提供

2023.08.15 17:30 文＝神ノ國ヲ

Xでポスト

英幽霊狩り会社が経営するいわくつき「事故物件」がヤバイ！ガチの心霊体験を提供の画像1 — 画像は「Getty Images」より

　妖精からネッシー、UFOまで英国において超常現象や未確認生物は事欠かない。それは現代でも同じである。そんなイギリスに「幽霊狩り」の専門業者がいる。果たして彼らはどんな仕事をしているのか。

――実在する会社ですか？

神ノ國ヲ：もちろん一般的な意味での企業ですよ。その名も「ホーンテッド・ハウス」ですから、いまどきの言葉でいえば「事故物件」株式会社とか、合同会社「幽霊屋敷」とかいった名称です。ではどんな仕事をしているのか。

　彼らは英国内に点在する本物の幽霊屋敷をめぐる「ゴーストハント・ツアー」を行っているんですね。直近ですと、フォード・グリーン・ホールのツアー参加者の募集が始まっています。

　フォード・グリーン・ホールは、1624年に建てられた木造レンガ作りの農家です。紆余曲折のち、現在はイギリスの17世紀当時の生活と文化を伝える博物館として、織物、陶器、家具の展示を行っています。現地自治体のストーク・オン・トレント市議会とも協力して、昼間は本当に美しい建物です。まさに映画に出てくるような英国農家の佇みです。

英幽霊狩り会社が経営するいわくつき「事故物件」がヤバイ！ガチの心霊体験を提供の画像2 — フォード・グリーン・ホール（画像は「Ford Green Hall」より）

――まさか夜には……？

神ノ國ヲ：ええ、そのまさかです。日が暮れて夜になると、超常現象や幽霊目撃が頻繁に起こるとして数多の目撃証言や報告が集まっているんですね。では、ホーンテッド・ハウス社は何をするのか。そんな本物の幽霊屋敷を使ったお化け屋敷でもやるのか。違うんです。同社は、いわゆる一切ヤラセなしで、ガチの心霊体験を売りにしている会社です。YouTubeにもフォード・グリーン・ホールに関する心霊体験は無数に上がっています。つまり、それほどに昔から有名な幽霊物件なんです。ホーンテッド・ハウス社は、あくまで後から来てツアーを組んでいるに過ぎません。

英幽霊狩り会社が経営するいわくつき「事故物件」がヤバイ！ガチの心霊体験を提供の画像3 — 画像は「YouTube」より

――本当に何か起こるんでしょうか？

神ノ國ヲ：どうやら何かが起こるようですね。目に見えない何者かの足音、誰もいないのに聞こえる謎の声など、一通りの心霊現象は起こるそうです。何より興味深いのは、この物件は歴史的建築物ですから、保護対象になったこともあるわけです。そんな貴重な建築物に、このホーンテッド・ハウス社だけが立ち入り許可を得ている企業なんです。このあたり、同社が現地自治体や地域の人々から「本物のゴースト・ハンター」と認められていることの証左かもしれません。

　たとえば、ある参加者は「銀色の杖を持った当時の衣装を着た男性がツアーガイドに話しかけて邪魔していた」といいます。ところが、誰もその男の姿を見ていないんですよね。そして後から判明したのですが、最後の居住者ウィリアム・フォードが、その銀色の杖と衣服の持ち主だったという事実です。また別の参加者いわく「娘が誰かにレディと話しかけていたので、娘の声のする方に行くと誰もいない。しかし、娘はそのまま彼女にしか見えないレディに話し続けた」など。つまり建物よりは、場所が何かを引き寄せている可能性もあるんです。

――ツアーの参加条件は？

神ノ國ヲ：物件によるのですが、基本的には18才以上で妊婦でなければ、誰でも参加できます。ただ懐中電灯や温かい服装など、一通りの装備は自分で用意しなくてはなりません。恐怖を感じると同時に、おもしろそうでもありますよね。

　ちなみに同社HPをご覧になると、英国のどこに「本物の幽霊屋敷」があるか一目瞭然です。現在、日本でも怪談ブームが起こっていますが、世界的なスピリチュアルの隆盛、オカルト心霊ブームは、もしかすると何か別の意味が隠されているのかもしれませんね。

参考：「Ford Green Hall」「Haunted Houses」