19日に太陽フレアで「磁気嵐(G1)」が地球に直撃することが判明! 携帯やネットが死亡…世界経済壊滅の恐れも
今月19日、電子機器に多大な悪影響を及ぼすといわれる「磁気嵐」が地球を襲うことが明らかになった。最悪の場合、人工衛星や地上の発電所にまで影響があり、復旧までに数年を要する可能性もあるという。英紙「Daily Star」(17日付)が報じている。
磁気嵐は、太陽フレアにより発生する大量のプラズマを含んだ「コロナ質量放出(CME)」によって引き起こされる自然現象である。1859年に起こった記録上最大の磁気嵐「キャリントン・イベント」では、ヨーロッパと北米の電報システムが停止し、電信用鉄塔から火花が散るほどだったという。またこの時には、通常は極点でしか観測されないオーロラがハワイやアメリカ北東部でも見られたそうだ。
より電子機器に依存する現代、同規模の磁気嵐に見舞われたら、その被害は当時の比ではないだろう。昨年12月、カナダ・トロント大学の天文学者ブライアン・ガエンスラー教授は、「太陽フレアの放射物が地球に直撃した場合、人工衛星や携帯電話が使えなくなり、他のあらゆるコミュニケーションツールが利用不可能になります」と警鐘を鳴らしている。復旧には数カ月から数年かかり、保険会社「ロイド」の試算によると、英・ロンドンの復旧だけで1兆8千億ポンド(約270兆円)の費用がかかるというから驚きだ。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)の宇宙天気予報センター(SWPC)は、磁気嵐の危険度をG1~G5の5段階で示す「NOAAスケール」(Gスケール)を定めている。(Wikipediaより引用)
G5 広域で電力の電圧制御の問題や電力保護機器の問題が発生しうる。
G4 電力系統では広い範囲で電圧制御に問題が発生する可能性があり、一部の重要な機器では、保護システムの誤作動により電力供給が遮断される可能性がある。
G3 電力系統では電圧調整が必要な場合があり、一部の電力保護機器では警報の誤作動を起こす可能性がある。
G2 高緯度地域の電力系統では、電圧異常が起こりうるほか、長期に及ぶと変圧器がダメージを被りうる。
G1 電力系統の弱い変動が起こりうる。宇宙機の管制に僅かに影響する可能性がある。渡り・回遊をする生物はこのレベルでも影響を受ける。
今月19日の磁気嵐は最も低いG1と予想されており、「電力系統の弱い変動が起こりうる。宇宙機の管制に僅かに影響する可能性がある。渡り・回遊をする生物はこのレベルでも影響を受ける」レベルとのことだ。しかし、宇宙天気予報センターは、たとえG1クラスの磁気嵐であっても人工衛星や発電所に影響が出る恐れがあると警告しており、油断できない状況であることに変わりはない。最悪の場合も考慮しておいた方がいいだろう。
参考:「Daily Star」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊19日に太陽フレアで「磁気嵐(G1)」が地球に直撃することが判明! 携帯やネットが死亡…世界経済壊滅の恐れものページです。太陽フレア、地球滅亡、プラズマ、太陽風、磁気嵐などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで