雪原の幾何学超巨大アートがスゴイ! 40km歩いて制作?
スキーシーズン真っ只中ですね。彼に挑戦しようという日本のスキーヤーは果たして現れるでしょうか。今回は、広大な雪原をキャンパスにして、儚くも美しい、巨大なアート作品を作り上げてしまうイギリス人男性の話題をお届けします。真っ白に積もった一面の雪が、彼の創作意欲をかき立てるのでしょう。きっとこれも雪のせいだ。
画像は、「Daily Mail」より英国バークシャー州ブラックネル出身のサイモン・ベックさん(55)は、オリエンテーリング(野外スポーツの一種)で用いる地図のデザインを本職としています。ベックさんは、毎年のスキーシーズンをフランスアルプスに滞在して過ごすようですが、そこは彼にとってアート作品を生み出すための広大なアトリエでもあるのです。
ベックさんは、アルプスの山中で誰も足を踏み入れていないまっさらな雪原を見つけると、コンパスと巻尺を用いながら10時間かけて歩きまわることで、巨大で精緻な幾何学模様を描き上げてしまうのです。ひとつの作品を完成させるために歩く距離は、なんと40kmにも及ぶそうです。
彼が雪原に描く模様は、見る角度や光の差し込に具合によって、その印象を変化させるといいます。このように非常に正確なパターンを雪上に描くためには、事前に方眼紙にデザインを書き起こすなど、かなりの準備も必要なようです。また雪原を歩いている間も、距離を歩数で計測し、角度をコンパスで調べつつ、高台に上っては全体を確認し……と、非常に地道な作業の繰り返しによってこの作品が生まれているのです。
画像は、「Daily Mail」よりベックさんによると、「平坦で、粉雪が9インチ程度積もった場所」を探したり、「植物の形やよく知られた数学的造形など、自分の目にとまったものを頻繁にデザインに取り入れている」とのこと。また、「最高のデザインを生み出すために、たくさん勉強もしました。そんなときは本当に時間がかかりましたね」とも語っており、作品に注がれる彼の並々ならぬこだわりがうかがえます。
しかしここまで苦労して作り上げた作品であっても、次に雪が降り積もれば、当然ながら全てがきれいに消え去ってしまいます。ベックさんの芸術は巨大で、精緻で、儚い存在なのです。次の雪が降るまでのわずかな間、その美しさを存分に輝かせる、人と大自然のコラボレーション作品とも言えるでしょう。
ただし、ベックさんは高台やスキーリフトの上から、しっかりと自分の作品を写真におさめ、全世界に向けて公開しています。スキーヤーも立ちすくむ荘厳な作品の数々を、ぜひ彼のFacebookページでご覧ください。ベックさんのドヤ顔も素敵です。
(スポンジ保父)
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