ペットボトルを捨てるのはMOTTAINAI!7,800本のペットボトルで建てた“防弾家”が国家を救う!!

メリットがたくさん!

 一軒の住宅の完成に必要だったペットボトルの量は7,800本で、その建築費も、廃棄されたペットボトルを用いることから、レンガ造りの家の3分の1程度で済むという。また、砂を詰めたペットボトルは、実にレンガの20倍もの耐久性があるため、理論的には3階建て住宅の建材としても用いることができるという。さらに、ボトル内の砂が太陽熱を通さず、室内を快適な涼しさに保つなど、高温なナイジェリア特有のメリットもあるようだ。そして驚くべきことに、こうしてできた壁には防弾性能まで備わっており、治安が良いとはいえない北部ナイジェリアでは特に重宝するようだ。

 住宅で使われる電気は、太陽光パネルと、家畜や人間の排せつ物を利用したメタンガスによる発電でまかなわれるために、二酸化炭素の排出量はゼロ。かつ「ペットボトル住宅」専門の大工を育成することにより、新たな雇用も創出。住宅ではなく学校を建設すれば、子どもたちが教育を受ける機会を増やすことにもつながる。この「ペットボトル住宅」、他国を見渡せば、インド・中南米・セルビアなどでも建築された例はあるものの、ナイジェリアの場合、環境面だけでなく、同国が抱える社会問題の解決にまで貢献するという、メリット満載の事業であるのだ。

 他にも、ペットボトルは様々な有効活用法があることで知られている。例えば、フィリピンやブラジルでは、漂白剤を混ぜた水が入ったペットボトルを屋根の穴に設置し、屋外の太陽光を屈折・拡散させることで、室内を照らす照明として利用している例もある。リサイクルだけでなく、さまざまな場で活躍するペットボトル。次はどのような利用法で私たちを驚かせてくれるのだろう。

文=スポンジ保父

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