ペットボトルを捨てるのはMOTTAINAI! 7,800本のペットボトルで建てた“防弾家”が国家を救う!!
日本におけるペットボトルの年間販売量、約604,000トン。そのうち回収され、リサイクルされているのは、約518,000トン(PETボトルリサイクル推進協議会調べ、2011年度)だ。諸外国の数値と比べればこのリサイクル率は優秀ではあるが、それでも未だに年間86,000トン(約15%)のペットボトルが廃棄されるか、行方不明となってしまっている。世界には、使用済みのペットボトルをこんな風に使ってしまう人々もいるというのに、本当にMOTTAINAI! 今回は、ペットボトルが住宅の建材としても非常に優秀であるという話題をお届けしよう。

■プロジェクトの詳細とは?
ナイジェリアでは、使用済みペットボトルを用いて、家を建ててしまった人々が存在する。数年前からこのプロジェクトを推進しているのは、同国北部のカドゥナ州で活動するNGO「再生可能エネルギー開発連合(Development Association for Renewable Energies、DARE)」と、英国ロンドンのNGO「アフリカ・コミュニティー・トラスト(Africa Community Trust)」だ。DAREの責任者であるギリシャ人エンジニア、クリストファー・バシリウ氏は、アフリカ最大の人口(1億6,000万人)を抱えるナイジェリアの住宅不足(1,600万戸)と、環境問題(1日のペットボトル廃棄量300万本)を一度に緩和しようと考え、このプロジェクトを計画したという。
2011年にサボン・イェルワ村に完成した第1号の「ペットボトル住宅」は、面積58平方メートルの平屋で、キッチンやトイレはもちろんのこと、居間や中庭、さらに2つの寝室を持つ、なかなか豪華なものだ。
まずプロジェクトの参加者たちは、各家庭・ホテル・レストラン・外国の大使館などから廃棄されるペットボトルを収集した。そして砂を詰め、キャップを閉め直し、それらをレンガのように積み重ね、さらに泥やセメントで固めることで家を作り出したのだった。こうしてできた住宅の壁は、ペットボトルの底やキャップの多種多様な色と形によって、視覚的に美しく個性的な外観を呈するという。
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