想像以上に「頭がいい」ことが判明したヤギ! 長期記憶力まで…!?
今、ヤギがアツいです。ヤギになって縦横無尽に世界を駆け回り暴れまくる「Goat Simulator」というゲームが今月発売され、コアなファンを増やしています。のんびりとして何を考えているかわからない顔をしながら、無慈悲に破壊の限りを尽くすことにハマってしまう人が多いようです。世界では断崖絶壁に生息するヤギもいて、その生命力の強さに驚かされますが、実は、彼らはなかなか賢い動物であることがわかりました、先月末に「Popular Science」が報じています。
動物に関する科学雑誌「Frontiers in Zoology」にて発表された論文によると、ヤギは高い学習能力を持っており、さらに学習したことを長期間記憶していられることが実験で判明したそうです。実験は12頭のヤギに対して、簡単なパズルのような装置を使って行われました。
■ヤギのパズル実験
実験の装置は「いったん歯を使ってレバーを引いて、その後鼻で押し上げるとフルーツがもらえる」という仕組み。
高い認知機能を要求する操作でしたが、12頭のうち9頭のヤギが数回以内の試行でフルーツを獲得することができました。ちなみに失敗した他の3頭ですが、2頭は自分の角で装置をこじ開けてフルーツを強奪し、残りの1頭は、22回以上挑むも全く獲得する見込みが立たなかったので失敗とみなされました。こじ開けた2頭には、「Goat Simulator」的なパワーを感じますね。
そして、10カ月後に同様の実験をしたところ、前回フルーツを獲得できたヤギたちは、全て2分以内にフルーツを獲得することができたそうです。つまり、ヤギは以前に学習した結果を長期間記憶していたわけです。何も考えてないようで、実は頭がいいんですね!
このような能力を持つことから、ヤギは食物を得るのが難しい土地でも、その賢い頭を使って食物を確保できるのでしょう。このことは、牛などの動物が生息していないような比較的厳しい環境でも、ヤギが暮らしていることからも納得できます。また、家畜化されたヤギでも、その試行錯誤して学習する能力は衰えていないようです。
最近では、雑草が生い茂っている場所にヤギを放して、むしゃむしゃと草を食べてもらう「ヤギ除草」が、各地で見られるようになりました。機械除草のように騒音や排気ガスを出さないエコな除草法として注目を集め、さらに草を食む姿が非常に可愛らしく、好評を博しています。今後ますます身近な動物になる可能性があるヤギ、なかなか賢いということは覚えておいて損はないですね。
(文=杉田彬)
参考:「popsci」ほか
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