GW中の伊豆大島近海地震は首都直下地震の前兆だった!? 疑問が残る、気象庁の“安全発表”
■気象庁の発表は必ずしも正しいとはいえない!?
立命館大環太平洋文明研究センター・歴史都市防災研究所教授の高橋学氏によると、気象庁は、せいぜい江戸末期、明治からの150年間に起きた数少ない巨大地震の観測結果からわかることしか発言しないため、「あらゆる可能性を模索するには少なくとも千数百年分のデータが必要です。気象庁が確かな情報を提供するのは困難でしょう」(「日刊ゲンダイ」)と語る。
また、元前橋工科大教授の濱嶌良吉氏(地殻変動解析学)は、今回の伊豆大島近海地震の原因について、フィリピン海プレートの最西端である伊予灘でM6.1の地震が起きた(今年3月14日)反動で、東側にもストレスがかかっているためとし、「関東周辺では今後も大きな地震が起きる可能性があります」(同上)と警告している。
首都直下地震との関係を明確に示唆する学者もいる。武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は、「この地震が引き金にならないとは言い切れない」と指摘し、「今回のように約162キロのような深い震源の地震がその後、浅いところの地震を誘発したりする事例は少なくない」(「夕刊フジ」)と語っている。
今回紹介した意見は、あくまでも一部の有識者の見解に過ぎない。しかし、たとえ低くても可能性が存在する限り、警戒しておくに越したことはないだろう。
■百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。ブログ:『探求三昧』、Web:『沙龍家』、Twitter:@noya_momose。
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