GW中の伊豆大島近海地震は首都直下地震の前兆だった!? 疑問が残る、気象庁の“安全発表”

3. 頭痛、耳鳴り……、前兆を「体感」する人々

 先日の記事でも紹介したが、透視ビジョン、予知夢、体感予知で知られるミッヒー氏は、今回も地震の数日前から微妙な体感が続いていたそうで、前日には「M6クラス超大きめ体感あり!」(Twitter:@mihikarimikoより)と、その規模までも推定していた。

 筆者自身も、以前から地震の前に頭痛、耳鳴り、吐き気などを「体感」する人間の一人で、体感がある度にツイートしている。今回の地震では、数日前から異様な眠気があり、更に前日には何度か「ピー」という音の耳圧を伴う短い耳鳴りがあった。これをツイートしたところ、自分も同様に耳鳴りや異様な眠気があったという人が何人かいたが、このような現象は、地震発生前の岩石破壊により生じる「パルス電磁波」の影響であるとの指摘もある。


4. ダイオウイカやメガマウスの捕獲

 このような前兆は、もしかしたら人間以外の動物も「体感」しているのかもしれない。以前の記事でも書いたように、今年4月14日に静岡県清水市の由比漁港の定置網で、深海に生息する珍しいサメ、メガマウスが捕獲された。過去のメガマウス出現例を見ても、その後に大きな地震が起きるケースは多く、出現から地震までの遅延は平均して約54日となっている。そのため今回も、2カ月間は大きな地震に注意すべきであると書いたが、まさにその通りになってしまった。

20140505_2.jpg画像は「YouTube」より

 また、2月にはダイオウイカと地震に関する記事も書いているが、その後の3月12日には神奈川県横須賀市沖の東京湾でもダイオウイカが実際に捕獲され、地震の前兆ではないかと指摘する声が上がっていた。ダイオウイカの過去のケースで、出現から地震までの遅延は1~2カ月となっており、時期が一致する。

 これらの深海魚たちの出現も、伊豆大島近海の地震の前兆だったのかもしれない。


■首都直下地震との関係は?

 さて、首都圏に住む人々にとっての関心事は、これが首都直下地震とつながるかどうかという点だろう。気象庁は、発生メカニズムが異なることから、今回の地震と首都直下地震との関連は薄いとしているが、果たして本当にそうなのだろうか。

 昨年12月、政府の中央防災会議で、M7級の首都直下地震の検討対象の一つとして、伊豆半島東方沖を震源とする「西相模灘地震」が新たに加えられた。この地震の規模はM7.3程度で、伊東や熱海市沿岸部で最大震度7を記録すると想定されている。これを対象に加えた理由としては、伊豆半島東部にはプレートの「ひずみ」の蓄積があり、今後横ずれの活断層タイプの地震を発生させる可能性があるからだという。

 今回の伊豆大島近海地震は、まさにこの「西相模灘地震」震源域のすぐ近くで起きたものであるため、首都直下地震との関連は薄いとした気象庁の見解には疑問が残る。

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