【STAP】笹井氏の自殺と大量のビラ ― 記者も呆れた、あの世の言葉とは?
■大量のビラを配る集団現る
笹井氏にとって、生前最後の公の場となった4月の会見。その舞台となった都内の会場で、狂騒ぶりを象徴するような出来事が起きていた。
当時、現場を取材したスポーツ紙記者がこう振り返る。
「会見が行われたのはお茶の水の駅前にある会議施設です。会場には、300人以上の報道陣が詰め掛けたが、集まったのはマスコミだけではなかった。会場の外に大量のビラを配る集団が現れ、周囲の注目を集めていました」
大きなプラカードを手に「号外で~す」と声を張り上げるネクタイ姿の男性や、通行人に笑顔を振りまく若い女子大生風の女性。昼下がりのオフィス街で異彩を放っていたのは、科学の世界とは縁遠いようにもみえる集団だったという。
「笹井氏の会見に合わせて、『幸福の科学』の信者たちが集まってきていたのです。配っていたのは、教団の広報誌である『Liberty』の『号外』と称するビラ。その内容を見て、思わず苦笑してしまいましたよ」(前出のスポーツ紙記者)
理研の野依良治理事長の写真とともに、「野依理事長VS.小保方氏」と刺激的なタイトルがつけられたビラ。「一見、新聞社などが発行した本物の『号外』のようにも見えた」(同)
というが、その中身は報道機関が作った“本物”とは似ても似つかぬシロモノだった。
「『理研内で内紛が起きている』とか、野依良治理事長が責任逃れをしようとしているという趣旨の記述もあった。ただし、内容のすべては『幸福の科学』の大川隆法総裁による野依理事長への守護霊インタビューだというのです。しかも、しっかり小保方氏の守護霊インタビュー本の宣伝まで行っている。布教活動の一環なのかもしれませんが、よりにもよって笹井氏の会見場でそんなものを配るとは…。周りの記者たちも呆れていましたね」(先の記者)
俎上に上がった野依氏に限らず、大川総裁による著名人への守護霊インタビューは、すでに何冊も書籍化されている。レパートリーも豊富で、幕末の志士・坂本龍馬からオバマ大統領まで、生死や国籍も超越してあらゆる人物の守護霊が登場する。ただ、事情に詳しいマスコミ関係者は、「人選がバラバラだし、とにかく話題作りのためにやっているようにも映る。STAP細胞論文絡みの守護霊インタビューにもそうした狙いがあったような節がある」とも。
教団側が、騒動の話題性にあやかろうとしたのかは不明だが、STAP細胞が「世紀の大発見」から「絵空事」にまで価値を暴落させていたのは疑いようがない。
学者としての笹井氏のプライドが、その事実を認めることを許さなかったのかもしれない。
(文=KYAN岬)
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